サシバが里山にやって来た・・・Part8

先週はサシバの雛が孵っているであろう里山でサシバ達の餌獲りが見られました。

今週は天候があまり良くないようなので逡巡したのですがやはりこの時期ならではと思い、状況によっては泊まりもアリとの準備もして出張ることにしました。

到着は6時40分くらい。いつものコースを一回り。

うーん、電柱サシバを1羽だけ確認。それも古巣のエリア付近なので近くに営巣している気配はない模様。

長年の勘と経験と言うほどの蓄積はないですが、それでもこんな時はあまり状況が芳しくないとの予感が。

稲穂はかなり伸びてきました。田んぼでの餌取りは難しくなって来ているのは確かです。

ただ、この時期雛は巣立っていないと思いますので、餌はやはりカエルや蛇と言ったものが中心だと思います。森の中のセミ類はまだこの時期では餌の対象にはなっていないはずです。

だったら、この動きの無さは何なんだ・・・と言うことになるのですが、これが分かれば苦労はしない(笑

ツバメは巣立ちをしていました。ツバメは生育も早いので2回戦目という巣もあります。

サシバは抱卵と孵ってからの育成でおよそ10週間くらいかかるようです。ですから2回戦はまず無理です。

それに加えて秋には数千キロを渡って行くわけですからそのために必要な成長も時間がそれなりにかかります。

そうそう、なんでこんなにサシバを追いかけるのか、気になるのか、ちょっと冷静になって考えてみました。

オオタカやハヤブサなども今頃は営巣している訳ですが、それらは留鳥です。一年中見ることが出来ます。

思えばタカにハマっていったのは秋のワタリからでした。タカが渡るなんて鳥に興味がなければ一生知らなかったかもしれません。

秋の綺麗な青空にサシバ達の群れ、黄金色に透けて見える美しい羽、いかつい形相のハチクマ、等々普段では見ることの出来ないタカたちの姿に興味を引かれたのでした。

考えてみれば不思議なことでなんでそんなリスクを冒してまで数千キロを渡るのか。そんなことを考えながら秋のワタリを見ていたら、タカたちはどう日本で過ごしているのか、自然と興味が湧いて来たのです。

ハチクマの営巣は関東では中々見ることが出来ないと思いますが、サシバなら関東エリアでも見ることが出来ます。そんなことがあって北関東サシバ詣が始まりました。

今年で4シーズン目になります。

雛の育成を直接確認出来たのは3シーズン目の昨年でした。巣自体は古巣を含めると4つ確認出来ました。今回は巣の目視による確認は出来ませんでしたが、位置の特定は出来ました。

こうしてサシバと付き合っていると時間を忘れてしまうこともしばしば。

ただし、今日のようにまるで姿が見えないと時間がながいですね(苦笑

あまり動きがないのでここのところ1番親を確認しているエリアで構えていたら、多少は動きがありました。声もします。

まあ、こうなると写真はおいといて動きの観察ですね。

巣から離れて視界を広く取ってみていると・・・雛の巣立ちが近い時期ですからもっと頻繁に餌獲りがあってもいいと思うのですが、やはり動きが少ない。

巣に戻る後ろ姿ですが、取りあえずこれだけ写真に収めました。見ると餌を咥えていません。

うーん、これは案外巣立ちが近いのかもしれないとの予感が。巣立ちを促すために直近になるとあまり餌を与えないこともあるようですから、そうなのかもしれません。

ただ、それがいつなのかは誰にも分かりません(笑

天気もあまり良くない。動きも少ない。今日は諦めて来週出直そうと言うことになりました。

来週は雛の巣立ちが確認出来るかどうかです。

そんなこんなで昼に撤収と相成りました。

追記:
撤収後すぐににわか雨に遭遇。まあ、良いタイミングで撤収しました。

サシバが里山にやって来た・・・Part 7

長野やら新潟への遠征が続き北関東のサシバのやって来る里山にご無沙汰していました。

抱卵期はあまり動きがありません。ですが今頃なら雛が孵っているので親鳥の餌撮りが活発化して暇をもて余すことはないだろうと思い梅雨の合間を縫って久しぶりの出張りです。

この時期は日が長いですが天候が不順です。雨が酷いと観察になりませんのでその辺りが厄介ではあります。

思えば野鳥の繁殖時期に重なる6月は観光シーズンではありません。ですから移動も楽ですし混雑も少ない。バーダーにとっては天候さえなんとかしのげればいい季節です。

4時出立。6時40分到着。取りあえずいつものコースを回ってみます。

稲穂は大分伸びてきました。緑の薄い絨毯くらいの感じです。

巡回中、4個体ほど車中から発見。まあまあの動きです。前回来た時に比べると動いている感じです。

途中みつけた電柱サシバ。この時期は餌場の範囲が広がるので普段見かけない場所でも見かけることがあります。思い切り電柱に近づいて撮ってみました。逆光ですが表情は分かります。

電柱から枝止まりしたサシバ。オスですね。餌は咥えていないし、狙っている気配もありません。巣は近くではない感じがします。

別場所の別個体。これもオスです。これは狩りをしようかという気配があります。少し待機していると・・・

少し目を離している間に餌を獲って巣に戻ったようです。管理人達が見ている場所からは巣の位置は分かりませんでした。

しばらく待っていると戻ってきて更に狩りを始めたようです。今度は枝ではなく畦で餌を狙っています。

餌を見つけたようです・・・が今度は捕獲に失敗した模様。

餌を持たずに森の中へ。巣があるのかとここでもしばらく待機しましたが・・・どうも違うようです。

この辺りはよく電柱サシバを見かけるところで巣が近いと思われます。

少し時間があるので撮影はともかく観察に徹してみました。

しばらくするとサシバの鳴き声が聞こえてきました。メスがオスを呼んでいるようです。

何度かオスが現れ、口に餌を咥えて森の中に入り直ぐに出てくるところを観察。どうやら巣の場所は特定出来たようですが、人が地上から確認出来る場所ではないようです。しかも巣の形態もいままで管理人達が見てきたモノとは違う感じです。雛は確認出来ません。

それでも雛が孵っていることは間違いないと思います。人目に触れないような場所なら人の接近によって巣を放棄することも無いでしょうから、その点は安心です。しかし巣の出入りによってはかなり羽を痛めるのではないかと思いその点は少し心配もあります。ここの場所は若達の姿を確認したこともあるので大丈夫だとは思いますが。

少し気がかりなこともあります。昨年雛を観察した巣が架かっていた木は虫にやられてしまいました。前回来た時には個体を確認したのですが今回は確認出来ていません。出現頻度の高い場所なので雛が孵っていれば少し待てば確認出来るかと思ったのですが・・・

タイミングの問題もありますからたまたまかもしれないですが、ちょっと心配です。

さて、こうなるとサシバの動きから目が離せません。今シーズンは狩りのシーンを見てみたいし撮ってみたいと思っています。これは非常に難しいです。

抱卵中は親鳥が必要な餌だけでいいので比較的同じ場所で狩りが行われます。餌撮りの頻度はそれほど高くありません。つまり観察や撮影の機会も少ないのです。

この時期は雛の分の餌獲りもあるので餌撮りの頻度は高くなります。先にも書きましたが普段見ない場所でも見るということは普段狩りをしない場所でも狩りをするからです。

つまり餌撮りの頻度は高くなるが範囲も広くなる。

やはりそれでもこの時期の方がチャンスは多いでしょう。餌撮りのシーンの観察と撮影は場所の選定も一工夫必要になりますが運も必要です。

追記:
巣の位置の把握は観察や撮影にはプラスになる場合もあると思います。

誤解して欲しくないのは巣の位置を承知したからと言って巣の直近、直下で侍っても鳥にもいいことはありませんが、観察者や撮影者にとってもいいことはありません。

何故なら鳥の移動するパターン、動線と言い換えてもいいですが、それが見えなくなるからです。巣はまさにホームポジションなのでそこからどう動くか、そこにどうやって帰ってくるか、なのでそれなりに距離をおかなければ動線は見えません。

鳥に近づきたいなら鳥のストレスにならずに近づく方法を模索する・・・管理人は路傍の石作戦と呼んでいますが・・・のも鳥見、鳥撮りの楽しみのひとつだと思っています。

さて、帰りの駄賃ではありませんが、珍しく蒸気機関車の重連が走るとのこと。

観光シーズンではないですがお客は一杯乗っていました。また撮影に来ている人達もかなりの数でした。

日曜日なので明日の仕事のこともあり重連を撮影して撤収と相成りました。

管理人越後路を行く・・・松之山 Part5

察するにクマタカがサシバのエリアに侵入・・・それを追いかけてモビングしている。

そんな動きのような気がします。

名前はクマタカでも気性は大人しい・・・訳がないと思うのでが、タカ対タカと言うことになると他の動物に対する攻撃性と違うのか同じなのか。もっともタカですから互いに狩りを捕食の中心に置いている訳で攻撃性が低いということはないでしょう。捕食に関しては攻撃性の高さは当然としてそれ以外と言うことになるとどうなのか・・・興味深いところですね。

ネットで検索するとワシタカの類で1番攻撃性の高く獰猛とされているのがアフリカに分布するカンムリクマタカだとか。日本分布するクマタカより一回り大きいようですが、カエルや蛇、時には昆虫などを補食しているサシバに比べたらクマタカは肉食系でより獰猛なはずだと思いますが。

サシバが倍近い大きさのクマタカに果敢にモビングをしかけていきます。見ているこちらがハラハラしてしまいます。もし反撃をされたらおそらく一撃で決着がついてしまうのではないかと思うくらい体躯の大きさ頑強さの違いが目に明らかだからです。

と思っていたら、今度はクマタカが逆にサシバに向かって行きました。

さすがにクマタカも鬱陶しくなったのでしょうか。ただ、その反撃は少し緩い感じもします。相手を追い払えば良いと言った感じに見えます。

なるほどそう言うことかと思いました。例えるならクマタカは大型の重爆撃機。サシバはそれより小さい戦闘機。空中戦なら小さい体躯が不利になるより機動性の高さが有利になるのだと。捕食の対象になる動物に対してはクマタカの方が遙かに破壊力(捕獲力)は高いでしょうけど、タカ同士で空中戦となるとこれは体躯や力の差より飛翔能力の高い方が有利になるのは当然です。

そのうちにサシバが二機(?)になりました。二機で波状攻撃開始です。

いやぁ、これは飽きないです。サシバとクマタカの空中戦です。追いつ追われつ、どちらも決定的な打撃を相手に加えないのか、加えられないのかそれは定かではありませんが、地上の動物同士の争いとはひと味違う空中戦はなかなか見応えがあります。

これは動画でも獲りたかったですね。本物の戦闘機同士の空中戦が日本の空で起こるようなことはあって欲しくないですが、このタカ同士の空中戦なら何回でも遭遇してみたいですね。

勢い余ってこちらに近づいてこないかと待っていたのですがそれは無かったですね。まあ、これで人が近くにいたらこんなことにはならないのかもしれません。

途中、視界から外れた時間もありましたが延々と1時間以上はやり合っていました。最後はどちらも何処と無く姿が見えなくなってしまいましたが、どうやら引き分けのようでした。見た目で考えるとサシバとクマタカが引き分けなんて納得がいかないような気がしますが、やりはそこは空中戦の妙なのかもしれませんね。

そんな訳でこの空中戦を見られただけでも今回松之山に来た甲斐がありました。次来た時見られる保証がないだけに得がたい経験だったように思います。

その後は空中戦の行われたであろうと思われる場所を回ってみました。松之山にあってかなり開けた高台で広い棚田がありました。これは確かに絶好の餌場でしょう。クマタカのような大型猛禽も狩りが出来るし、当然サシバにとっては格好の繁殖場所です。どうもこの辺りにサシバの巣はありそうですがさすがに調べる時間はありませんでした。そしてもしかしたらクマタカの巣も近いかもしれません。ここら辺りでじっくりと観察を続けていれば更に興味深い生態が分かるかもしれませんね。

さて、明けて日曜日。本日は横浜に帰りますが朝方昨日の場所を一回りしました。

松之山でおそらく1番見通しがいい場所のようですが、ことによると秋のワタリもいけるかもしれませんね。

営巣しているサシバやハチクマもそれなりの数は居るだろうし、営巣が多いと言うことは餌が豊富な証です。さらにワタってくる個体が多いと言うことは気象的な条件も整っているようにも思います。上昇気流が発生しないとワタリの通過点にはなりにくいし、営巣している個体が多いからと言ってワタリのルートと必ずしもクロスしている保証はないのですが、今シーズンは山本山ではなくてこちらで2日間くらいはワタリの観察をしてみたいなと思います。

豊富な自然と美しい棚田。適度に人間の手が入った自然はむき出しの自然より人や動物に優しいと言うことは北関東の観察の経験からなんとなく分かってきたような気がしていました。そして更にここはもう少し自然の割合が高い場所のようです。ですから更に生き物たちの生存に資しているようです。

3週続けての遠征はさすがに少し疲れました。走った距離もかなりになります。来週は天気もあまり芳しくないようなので少し骨休めをしようかな、などと考えながら松之山を後にしました。名残惜しいの山々ですが、笹団子をお土産に買って、撤収と相成りました。

管理人越後路を行く・・・松之山 Part 4

しばらく動きを見ていると色々と面白いことが分かって来ました。

クマタカが動く時にサシバの鳴き声が聞こえてくるのです。サシバはこの時期繁殖しています。松之山は北関東などに比べると田植えも遅く、その為か繁殖もつられてか遅いようです。この時期に雛が孵っていたとしても生まれたばかりでしょう。

クマタカの巣の場所は見当が付きませんが、サシバはこの近くにあることは間違いないでしょう。クマタカがサシバの雛を餌として狙っている・・・とも思えませんが、縄張りがバッティングしていることが影響しているかもしれません。

凄いですよ。サシバがクマタカにモビングをしかけるのです。体の大きさから考えるとサシバは二回りくらい小さいですが、それをもろともせずにクマタカに挑んで行きます。

管理人も随分とサシバを見てきましたが、モビングされることはあってもするのは見たことがあまりありません。たまにトビやカラスに対して行うことはあるでしょうが、基本的には大人しい性格なのではないかと思っていました。但し、どんな動物でも雛が孵った直後は警戒心が高くなり雛たちを守ろうとして強い行動にでる場合がありますが、それなのかもしれません。

こう言ってはなんですが森の王者とか呼ばれているクマタカが二回りも小さいサシバにモビングされている図は松之山ならではの光景なのかもしれません。

そして帰ろうかと思っていたら本日最後のシメとしてシメに似ているイカルが近くに来てくれました(笑

初日は午後からの限られた時間でしたが二度ほど現れたクマタカでした。明日も同じ場所で観察を続けることにして撤収。宿までは数分ですから、随分と移動は楽でした。

明けて土曜日。

朝飯前に一回り松之山周辺を回ってみました。6時近くなってからようやくアカショウビンの声が聞こえました。しかし姿はやはり見えません。

思えば以前アカショウビンを撮った時はもっと厳重な用意と作法が必要でした。出会い頭で逢うことは希で、餌場かソングポストを見つけてブラインドを仕掛けねばりづよく待つ・・・まあ、一筋縄ではいかない相手であることは承知しているのですが、やはり姿も見られないとなると少々気落ちしますね(苦笑

さて、朝飯後に昨日と同じ場所にスタンバイするとサシバが体を捻ったりしながら急降下を繰り返していました。

これは何の意味があるのか、管理人には分かりかねますが餌を獲っているようには見えません。

暫くそんな動きを繰り返していると、そのうちに空高く上がって何処ともなく姿が見えなくなりました。

管理人は首を傾げながらスコープで森の中を見ていると・・・

いやいや、これにはドキリとしました。これはサシバが見えなくなってから数分後に撮ったのですが、クマタカが枝止まりしていたのです。

このクマタカもこれから直ぐに飛び出して行きました。

しばらくは森の中を悠々と周回しています。

うーん、こんなところで餌獲りはないだろうし、サシバの巣もこんなところにはないと思うし・・・

なんて思いながら、目の前を悠々と飛んでいるクマタカを眺めていました。

ちょっと目を離したら姿が見えなくなってしまいましたが、何気なく見上げるとかなり大きな猛禽の影が近づいてくるではありませんか。

こりゃ大変だとばかりにすぐにレンズを向けました・・・

「あれれ???」

一瞬頭の上をクマタカがかすめたかと思ったのですが・・・

クマはクマでもハチクマでした。いやぁ、ハチクマが出てほんの僅かですが残念に思ったなんてここでしかない話ですね(笑

管理人の当て推量、「この辺りはサシバ、クマタカ、(ハチクマも含めて実はトビも)の縄張りがバッティングしているのではないか」と言うのもあながち的外れでないようにも思います。

白樺峠でワタリを観察している訳ではないのです。松之山はサシバ、ハチクマは明らかに繁殖の為にいる訳で、もしそれらの繁殖の影響でクマタカなどの動きも刺激されているとしたらこれはこれで見逃せない状況だと思います。

すこし間が空いてうつらうつらしているとサシバの声が聞こえてきました。そして目を向けると・・・

クマタカのお出ましです。実は朝もサシバは啼いていたのですが、まさにこの時はサシバの声に起こされたと言う感じでした。

・・・続く

管理人越後路を行く・・・松之山 Part 3

今週も遠征先は松之山。先週の余韻もさめやらぬ金曜日。平日に休みを取って今回は2泊の行程で出張ることにしました。

出立はいつもより少し早めの3時20分頃。これは少し訳ありで平日だと高速の割引が深夜割引しかないのでとりあえず東名横浜インターに4時前に乗り込みたいからです。

結構この差額大きいんですよね(苦笑

ちなみにドラプラで横浜町田~塩沢石打の料金を調べてみました。

ETC無 ETC有 備考
平日 6,740 6,300
土日祝 6,740 5,340 普通車、軽自動車等(二輪車)限定 地方部30%
深夜 6,740 4,450 0時~4時 全車全路線対象 30%

深夜の割引が1番大きいですよね。もしETCが無くて平日だと最大2,290円の差となります。距離が伸びればもっとその差は開きます。それとお金の問題もありますが、やはり朝一の方が活性の高い野鳥も多いので時間を有効に使いたいというのもかなり大きな理由です。この時期ですから日の出も早いしちょっと早めに出ると財布にも優しいし野鳥にもより多く出会えるかもしれない・・・そんな感じでしょうか。

寄居PAに到着したのは5時頃です。すでに夜は明けています。長野に行く場合は藤岡から上信越に分岐しますが新潟ですと関越をひた走ることになります。そうそう関越トンネルを抜けるんです。昔は猿ヶ京から三国峠を越えたのですが隔世の感がありますね。

そんな話はさておき、松之山に到着してまずは一回り。

気温が低い所為かどうも活性も低いようです。今朝はアカショウビンの声などは全く聞こえません。ちなみに当日の十日町の最低気温が10.3度となっていましたから松之山での体感はもっとそれより低かったように思います。

午前中は松之山の付近を諦めて大厳寺高原(だいごんじこうげん)にも行ってみました。

状況は似たり寄ったりでこちらも静かなものです。そして更に寒いですね。これには参りました。松之山よりこちらの方が標高は高いようでその分当然気温も低くなるのでしょう。まあ、高原と名が付くのですから当たり前と言えば当たり前ですね(苦笑

話はそれますが松之山にしろ大厳寺高原にしろこの辺りの棚田はいずれも手入れがされていてサシバの里のように耕作放棄された田畝はみかけることがありません。まあサシバの里の方の近辺は大きな工場があったりするのでそちらに人が流れやすいという状況もあるので一概に比較は出来ませんが、新潟は米所と言われる所以をこの綺麗に手入れされた棚田に見るような気がします。

それだけ自然の懐が深く生態系がしっかりしているから多くの野鳥の生息に繋がっている・・・のでしょうね。

さて、昼は松之山に戻って来ました。実は先週見ることが出来たブッポウソウなのですが・・・あまり芳しい状況ではないようです。どうも営巣を放棄した気配が濃厚です。近くを通るたび営巣付近の状況を観察していると、付近に車を停める人、巣箱の下に三脚を立てる人などが散見されました。さらに保護だと言ってかなりブッポウソウに対して営巣の確認などでストレスのかかる状況もあったようです。いずれにしても人の影響によるものと考えてしうまうのは管理人だけではないように思います。

残念な話もありますが、少しいい話もあります。

松之山を色々巡っていたら偶然に撮れたものです。歩いて場所をサーチしていたのでミラーレス一眼しか持っていなかったのですが、なんとクマタカとサシバのツーショットです。

最初サシバすぐに分かったのですが、クマタカの方はどうせトビだろうとタカを括っていたのですが・・・

まごうこと無くクマタカでした。こんなところでと言ったら失礼ですがいくら松之山でもクマタカまであっさり見られるとは思っていませんでした。管理人達にとってはアカショウビンよりも実は嬉しい話です。

紛らわしいのですがトビも飛んでいます。

宿に車を置いて先ほどの場所に機材を担ぎ込みました。誰も居ません。静かなものです。でもクマタカが遠いけど飛んでいます。

・・・続く