サンコウチョウの森 2015 Part5

孵った雛をカラスが襲ったようです。

地元の人の話によると、火曜日に巣をカラスが襲ったようです。親鳥は防戦に努めたようですが、多勢に無勢。かなりの数のカラスだったようです。

そして水曜日の朝には巣が無くなっていたそうです。

ここからは推測ですが、雛がいなくなった巣、その状態を知っている人が火曜日のうちに持ち去ったのではないかと思われます。

自然界のことですから、カラスが巣を襲うこともあるでしょう。そうでなくても、親鳥が営巣を放棄することもあるし、猛禽、リスなどに襲われることもあるでしょう。孵った雛がすべて成鳥になるということは、むしろ、自然の中ではあり得ないことだと思います。

今回は人の手によって雛が持ち去られた可能性は低いようなのでそれは救いですが、それでも巣を持ち去る人がいることは残念です。確かに、不要になったものではありますが、それがお金になるということであれば、段々とエスカレートしていく可能性があるからです。そしてそれは時として現実に起こっています。

今年の春は里山に随分と行ってきました。そこではサンコウチョウだけでなく、色々な生物たちの巣があります。そこでは、ここで起きているような人の手により巣の盗掘の話はついぞ聞きませんでした。まあ、逆に言えば、そのようなものに地元の人達は(その存在が当たり前すぎて)興味がわかないからなのかもしれませんが。

このサンコウチョウの森は里山と違って人が多く住んでいる場所の比較的近くにあります。それだけ貴重な存在ですが、人の手による巣の盗掘が頻繁に行われているということは、なんとも残念でありません。

今回の営巣はなんとも後味の悪いものになってしまいました。それでも、森の中ではサンコウチョウやオオルリ、キビタキ、センダイムシクイなどの囀りが聞こえます。厳しい自然界と人の手による盗掘と夏鳥たちにとって厳しい状況ではありますが、なんとか命をつなげてもらいたいものです。

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