昼を過ぎてもあまり勢いは衰えません。しかし考えてみればこれはこれでリスクの大きなことだと思いました。特にサシバです。ハチクマは前回の時もそれなりに飛んで行きました。前にも書きましたが、集団性とか色々な理由があると思いますが、あまり大きな集団になると滞留するための捕食が困難になるのは明白です。要するに餌が無い。特に一日に何千なんと数が飛ぶと言うことは、どこかに大きな塊が存在したということだと思います。悪天候により足止めを余儀なくされていたということでしょうか。
ハチクマは幼鳥と思える個体をかなり見ます。このタカ見の広場で観察しているとサシバとハチクマのカウント数が実際のワタリ数より近接しているように思います。それだけサシバの方が広範囲にまとまって渡っているということなのかもしれません。つまりタカ見の広場にいる観察者・撮影者の目に触れた実感との違いはその集団を見ているか見ていないかの違いではないかと思うのですが。
いまつらつら撮った写真を見ているとそんな感じがします。単独で撮っている比率は実際に渡っている比率と随分違う気がします。今日はサシバのタカ柱が比較的近くにそれなりに上がりましたからそれを加味すれば実感と実数との乖離はそれでも少ない方だと思いますが。
サシバがあまり近くに寄ってこないのもあるかもしれませんね。特に幼鳥はあまりみかけませんし。
それとポツリポツリとノスリが混じっています。これはワタリの移り変わりを示しているのでしょうか。
それにしてもハチクマはよく近づいてくる感じです。これはこれで飽きないですが。
いゃ、それにしても撮り疲れて来ました。まあ、人間の勝手な都合ですが、もう少し平均化してくれた方がいつ来てもそれなりに楽しめるのにと思います。少しは他の日に取っておいてくれればなぁ・・・なんてね。
ハチクマがよく来ると書きましたが、今日に限ってはそうでもないですね。サシバが近くなって来ました。
いいなぁ、これは。青空が背景で。去年の里山でも正面からは中々撮れなかったですね。ここらあたりが白樺峠の醍醐味の一つかもしれませんね。
日差しの加減で影が出でしまいますが、まあ、それは贅沢ということでしょうか。オオタカほどの勇猛さはありませんが、猛禽の眼差しはいいもんですね。
ハチクマも負けていません。ガンガンと飛んで行きます。
そのうを膨らました綺麗な羽のハチクマ幼鳥。これは綺麗ですね。これから大陸へ渡って行くのでしょうけど、なんか立派な成鳥になって帰って来て欲しいです。
思わず「元気で帰ってこいよ」と声をかけてしまいました。ああ、これでワタリの季節も終わりに近づいているんだなと感じると寂しくもなりますが、来年又逢えると信じています。そんな後ろ姿を見送りながら撤収しました。
追伸:
本日のワタリの数は、サシバ 3986 ハチクマ 648だそうです。この日これだけ飛んでも、累計は例年の半分程度の数しか渡ってません。ルートの迂回が行われた可能性もあるでしょうが、実際のところは分かりません。極端に個体数が減っているとは考えづらいですが、後は九州のワタリ数が出るの待ちでしょうか。