そろそろ昼時ですが、切れ目はあまりありません。この頃になるとどうやら皆さんあまり遠い個体は狙わなくなっているようです。飛ぶかどうか分からない朝方はかなり遠くてもシャッターを切っていた人達もかなり撮れてきているので証拠写真の必要がなくなっているからです。ゴミ箱行きの写真を増やしても後の手間が大変なのは皆さん承知しているのでしょう。
正面から飛来するものも結構います。数が出ればこんな気まぐれを起こす個体もそれなりに増えてくるということでしょう。
そして何より嬉しいのは本日は青空バックでありながらそこそこ近いところも飛んでくれることです。
中にはこちらに興味を示して、のぞき込んで飛んで行く個体もあります。
白樺峠のタカ見の広場に行かれた方はご存じでしょうが、土日祭日の好天ともなると三百人から五百人以上の人が集まります。中にはカラフルな装いの人もいるし、なにより大砲のようなレンズがずらっと並びます。眼下にこのような集団が大挙していたらタカがわざわざ寄ってくるとも思えます。むしろ避けるのではないでしょうか。
それでも風向きの所為やら、このような集団を気にしないか、それとも逆に興味を持つ個体がこのように数がでれば混じってくると言うことなのかもしれません。幼鳥など、特にハチクマなどは怖さを知らないか、好奇心が旺盛なのか比較的近寄ってくることがあるように思いますが、成鳥でもこんな時には結構いるもんですね。
以上の連続4枚の写真を見ると、明らかにこちらに関心を寄せて視線をこちらに向けています。ほどなく興味のないものだと分かったのか顔の向きを戻して飛んで行ってしまいました。現場で写真を撮っているときはこのような動きはさすがに分かりませんが、後でよく見ると中々興味深いものです。これが写真の面白いところでもあるのでしょう。