百里基地 航空祭 特別公開 2016

管理人は猛禽類の撮影が好きです。それは猛禽類が好きだからに他なりません。そして戦闘機も猛禽類にちなんだ愛称で呼ばれる物が多々あります。アメリカではA-4はスカイホーク、AV-8Bはハリアー(チュウヒ)、今話題のオスプレイはミサゴ。日本でお馴染みのF-15はイーグル。他の国でもあります。

そんなわけでかなりこじつけになりますが、戦闘機も撮ってみようということになり百里基地の航空祭に出張ることにしました。本来は明日の一般向けの公開にいくべきなのですが、どうも天気が思わしくない。空に白い雲が立ちこめていると絵が映えません。それならば天気の良い土曜日に行ってみようということになりました。

ただし問題がありました。土曜日の公開は一般向けではなく招待客向けの特別公開なのです。プログラムは基本的に一般公開と変わりはないようなのですが、1番の大きな違いは事前に申し込みをして(基地周辺の特定地域に住んでいる人が対象)、入場券・駐車券が無いと入場、駐車出来ないことになっています。

つまり管理人のような一般の人は基地の外から眺めるしかなく、駐車する場所もどうなるか分からない状況でした。それでも近くに行けばなんとかなるとタカを括って出かけたのですが・・・

当日は基地周辺に到着すると基地に向かう道路は大変な渋滞になっていました。一度下見に来ていたので、道路に迷うことは無かったのですが、とてもじゃないが基地の近くには寄れないと判断しました。それで滑走路の延長線上にある少しはなれた場所を物色して駐車しても迷惑にならない場所を探して撮影することにしました。

撮影を始めていたら、たまたま通りかかったここらあたりの土地を持っている方に「うちの敷地に車を停めていいよ。」と声を掛けられました。世間話をして分かったのですが、ここらで撮影する人がたまにはいるので、そんな人にも声をかけているようでした。言われた場所に行くと先客がいて、やはり同じように声を掛けてくれたそうです。

邪魔にならないところとは言え、厳密に言えば路上駐車でしたから、これで安心して撮影が出来ると言うことになりました。感謝、感謝です。

さて、開催のプログラムに従えば航空機の会場上空通過から始まるようですが、管理人達のいた場所からはこれは見えませんでした。続いては、ファントムのビックフォーメーション。

2016-11-26_09-30-02_p1040931

おそらく今回の百里基地の航空祭が航空祭としてのファントムの飛行の見納めになるのではないかと思います。来年は観閲式のため百里基地では航空祭は行われません。そうするとファントムの配備はその頃には無くなっているかもしれないからです。なにせ古い機体です。ベトナム戦争の頃から活躍しているわけで(F-4となったのは1962年)実に長い間現役を続けていることになります。ちなみに開発国のアメリカでは1990年代の半ばに全機退役したそうです。

管理人は戦闘機についてはあまり詳しくはありませんが、子供の頃には戦闘機と言えばこのファントムでした。日本ではF-4EJ改として配備されていますが、退役機が茨城空港で展示されています。

2016-11-05_10-36-27_p1040758

次はF-15の機動飛行。航空自衛隊の主力戦闘機です。

2016-11-26_09-57-50_1i1a7233

詳しいことはネットを調べてもらえれば分かるので割愛しますが、まあ、凄い音です。轟音ですね。マニアの方にはこれがたまらないのでしょうが、先ほど駐車場を貸してくれた人によればこの音のせいで家族がここらあたりに住むのを嫌がっているとのことでした。難しい問題ではありますが、日本の防衛、その中でも百里は特に首都圏の防衛を担いますから、無くて良いというわけにもいきません。色々な政治信条を持っている人もいてそもそも自衛隊の解散を主張する政党もありますが、管理人としてはなんとか国民、その中でも特に地域住民の理解を得て存続して欲しいと思います。勿論近隣住民に対して最大限の配慮をしてです。これにコストがかかるのは止む得ないと考えます。

余談はさておき、このF-15は実戦では一機も落とされたことがないとか。現実にどれくらい実戦で動いたのかは知りませんが、まあ、凄い性能を持っている訳ですね。

2016-11-26_10-00-05_1i1a7270

話はそれますが、映画のトップガンは確かあれはF-14トムキャットでした。(海軍の)艦上戦闘機なのでF-15とは色々な意味で違いますが、あの映画で戦闘機に興味を持った人も随分といたのではないでしょうか。

2016-11-26_10-00-11_1i1a7285

次はF-4のデモスクランブル。これはこちらにあまり来なかったのでそれほど写真は撮れませんでした。

2016-11-26_10-17-22_1i1a7319

次は捜索救難展示で、U125とUH60。

2016-11-26_10-32-23_1i1a7394

2016-11-26_10-32-36_1i1a7401

この二つもあまりこちらに来なかったので遠かったですね。

そしてブルーインパルス。管理人は今年は横浜、入間と三回目になりました。

相変わらずの見事な展示飛行です。

2016-11-26_11-32-10_1i1a7576

2016-11-26_11-36-03_1i1a7661

2016-11-26_11-38-50_1i1a7726

2016-11-26_11-39-59_1i1a7734

2016-11-26_11-49-25_1i1a7799

今回写真で撮ってよく分かったのですが、もの凄い接近をして飛行をしているんですね。飛んでいるところを肉眼でみていると分からなかったのですが、いくら展示飛行とは言え、一瞬の油断もミスも許されない、そんな緊張感が伝わって来ました。

さて、ブルーインパルスの展示飛行で午前の部は終わりです。そして少し時間をおいてRF-4の戦術偵察です。

2016-11-26_14-05-45_1i1a7935

RF-4はF-4を偵察機に改造したものです。

2016-11-26_14-12-28_1i1a8022

そして最後はF-4EJ改の機動飛行です。少しうがった見方かもしれませんが、ブルーインパルスが午前中に飛ぶということはある意味これがメインイベンターということになるのでしょうか。見納めかもしれないので、人気具合はどうもF-15やF-2といった機体よりこちらの方があるようです。マニアは特にそうなのかもしれません。

2016-11-26_14-26-26_1i1a8141

先ほどの偵察機と違ってこちらはミサイルを翌下に装着しています。戦闘機たる所以ですね。

2016-11-26_14-26-29_1i1a8164

尾翼に描かれているのはオジロワシです。ここにも猛禽類がいました。(笑

2016-11-26_14-28-42_1i1a8202

轟音とともに飛び去っていくその姿は美しく頼もしいと思いました。

2016-11-26_14-28-51_1i1a8227

考えて見ればこれらの戦闘機が不要である世界が望ましいのも事実です。「むしろ自衛隊が役に立たないでいる方が日本が平和である」というのも確かにそうだと思います。戦争ではありませんが、東日本大震災における自衛隊の活躍はめざましいものがありました。しかし、大きな不幸があったからこそ活躍の場があった訳です。これは警察官や消防官にも言えることですが、不要で済むならそれにこしたことはありません。しかし現実では無理です。望ましくは平和で平穏な世の中ですが、いざというときに頼りになる存在は絶対に必要です。それを理解してこのような航空祭を見てみるのもいいのかもしれないと思い、撤収となりました。

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
通知する
guest

0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments