浮島湿原で一番長い日・・・Part3

湿原の周りを一回りして13時30分頃湿原の駐車場に戻ってきました。塒入り目当ての人はまだあまり来ていないようです。この時間でもたまに思い出したようにチュウヒが葦原の上を舞います。運が良ければ結構近くに来てくれますが、あまり期待は出来ません。特にハイイロチュウヒこの時間帯は見かけることがないようです。

さて、16時少し前。塒入りかどうか微妙な時間ですが、ちらほらと思わぬ方向からチュウヒが現れてきます。

どうやらご帰還のようですが、まっすぐには塒には入らないようです。しばらくはカラスと睨めっこ。

その少し後にこれもご帰還らしいのが一羽。結構時間帯にばらつきがあるのかなと感じました。

ハイイロチュウヒもこれくらいの時間帯に出てくれればいいのになぁと思いましたが、大概、真打ちは最後というのが相場ですから、どうなるでしょうか。さらに待っていると二羽同時に現れました。

手前はハイイロチュウヒのメスのようです。メスは日中でも見かけることがあります。越冬中ですから、番とかそういうことはないのでしょうが、よく飛び回ってくれるメスがいるようです。

なんやかんやで結構帰還してくるのですが、肝心のハイイロチュウヒのオスが見えません。朝は二羽確認していますから、二の姿が拝めると期待しているのですが。そして最初の塒入りから一時間以上、日の入りにかなり近づいてきた17時10分過ぎに、後ろの葦原から一羽目が突然に現れました。管理人達も背後を気をつけていたのですが、連れ合いが最初に発見したようです。「来てるよ~」の声で皆が一斉に振り向きます。

管理人もある程度予期はしていたのですが、やはりかなり唐突な印象でした。ファインダーに突然現れた飛翔を収めるのは結構やっかいです。先日のコミミズクもそうですが、こんな時は望遠レンズの焦点距離が仇になることもあります。やや、フォーカスインさせるのに手間取ってしまい、正面からは撮りはぐれてしまいました。

それでもさんざん待ったハイイロチュウヒです。ともかくここではシャッターを切りまくる。

ハイイロチュウヒの葦原での飛翔高度は普通のチュウヒより低いと言われます。このまま、塒に入ってしまったらとちょっと心配がよぎります。

それでもなんとか観察できる明るさでしょうか。その美しい後ろ姿を追っかけながら、戻って来いよと心の中では絶叫状態。

あ、行ってしまう、入ってしまう、悲鳴に近いモノがあります。なんとか、なんとか、高度をあげて一回り、いや、半周でもいいからして顔をこちらに向けてくれ~・・・

しかし、その願いもむなしく、塒に真一文字に入ってしまいました。

出現から一分程度でしょうか。そしてファーストショットから僅か33秒の出来事でした。そう言えば渡良瀬遊水地でも最初に塒入りをしたハイイロチュウヒはこんな感じですぐに塒に入ってしまいしまた。あのときは背の高い葦原がどうしようもなかったのですが、それに比べれば今回は初めての試みとしては「まあまあ」だったのかと思いました。

さて、この後メスのハイイロチュウヒが帰還。そしてようやく最後の最後にもう一羽のハイイロチュウヒのオスが他の観察者の方によれば帰還の模様。真打ちは最後と言っても、本当に最後とは。しかも、かなりの人が撤収の最中でした。管理人も最後の帰還は暗くて写真どころか姿を見ることが出来ませんでした。時刻は17時35分位だったのでしょうか。

もう真っ暗ですね。これから横浜に帰ると思うと少々気が重いですが、それでもなんとかハイイロチュウヒを今日も見ることが出来たので良しとして、撤収と相成りました。

・・・終わり

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