5月の連休は福島行きが恒例となっています。そして何よりキビタキ達に逢いに行くのも恒例になっています。このブログでも過去何回も取り上げていますが、この時期の福島は葉の茂りがあまりないので観察・撮影には好適だと思います。今回は5月4日~5日にかけて2回にわたりキビタキの森を訪れることになりました。
初日ですが、朝方はあまり動きが無かったのですが8時付近から動きが出てきました。しかも今回は森に入ったばかりらしく激しい縄張り争いがキビタキの森で勃発しました。まあ、勃発とは穏やかではないですが、ヒタキの類いの気性の荒さを間近で見ることになりました。
色が綺麗ですね。
逆毛だってます。こちらは少し冬羽が残っている感じです。
これが森の中で組んず解れつの争い、今風に言えばバトルを繰り返しています。体当たりしたかと思うとそのまま絡みながら真下に落っこちて行ったり、激しい追いかけっこをしたりと、休む暇も無く縄張り争いに没頭しているのです。
写真でみると目つきが怖い感じがします。同種だからこその激しい争いなんでしょう。相手が天敵なら勝負になりませんが、力が近接している同種だからこそ簡単に決着が着きません。写真を撮っているこちらも睨みを効かせているつもりなのでしょうか。
頭の毛の色の感じが少し灰色かがってみえます。第1回夏羽なのかもしれませんね。なんとなく若い感じがしました。
動きも激しく一つの場所にじっとしてくれません。写真を撮るには素早さが要求されますが、変化があって面白いですね。
飛び出しも何度か狙ってみました。小鳥の類いの飛び出しは難しいですが、動きの激しさもあり、シャッターチャンスには恵まれますのでまぐれ当たりがあるかもしれないと期待します。
それにしもキビタキ百態とは言いませんが、いろいろな表情、動きがあって飽きません。その代わり囀りは少ないですね。まあ、囀っている場合ではないのでしょう(笑
おっと飛び出した・・・
うーん、残念。こちらに向かってくる飛翔ではピントが焦いませんでした。
さすがに疲れたのでしょうか。枝にとまらず地面で休息していました。
あ、又飛び出した。今度は・・・
これも残念。もう一息なんですけどね。
と気を抜いていたら、すぐにまた飛び出しました・・・
今度は上に向かっての飛翔。うん、まずまずの合焦具合ですか。管理人の腕でも数打ちゃたまにはこんなまぐれも出ます。
少し引いた写真を見ると葉の付き方が少ないのが分かります。この時期のキビタキの森ならでは光景です。キビタキがこれだけスカスカの森の中で観察できる場所はそうは多くないような気もします。
去年は天候に恵まれず散々な思いをしましたが、今回はかなり楽しめました。メスが撮れなかった少し残念ですが(ちなみに連れ合いは撮ったようです)こればっかりはしょうがありません。
また来年寄せてもらうよと惜しみつつ、二日間にわたるキビタキの森の観察は終わりました。いつまでもこの森がキビタキの森と呼び続けられることを念じながら横浜へ撤収と相成りました。
そうそう、バトルの相手はこの個体のようです。