サンコウチョウの森 Part1 & Part2

サシバもいいですが、夏鳥の代表格はサンコウチョウ。よく言われるオオルリ、キビタキ、サンコウチョウですが、ダントツ人気はやはりサンコウチョウでしょう。あの独特の鳴き声と長い尾は野鳥ファンの心を掴んで離しません。毎年毎年同じように逢いに行くのですが、待ち遠しいのは管理人だけではないはずです。

前ぶりはともかく、5月7日に今年最初の出張りでしたが、姿はチラ見、声はちょっとみたいな感じでした。森に入っているのは確認できましたが、営巣の確認は出来ません。入っている数も少ないような感じです。まあ、いることが分かればと撤収してから、約2週間経ちましたが、さてどうでしょうか。

日中はかなり気温が上がるようですが、さすがに5月ですから、朝方はそんなに暑くはありません。森の中は結構涼しくて半袖で居るとちょっと寒いみたいな感じでした。

サンコウチョウもサシバと同様、南洋系ですから、寒いのはどうかなと思っていたのですが、姿は見えませんでしたが7時前に声を聞きました。しかしその後がない。しばらくするとオオルリの良い声が頭の上から聞こえてきます。ひどい逆光なので写真は諦めて双眼鏡で観察してみるとお腹が真っ白です。この時期ですからまだ巣作りには至っていないようですね。

オオルリが鳴き出してから程なく、おそらく先ほどの周回中のサンコウチョウがやってきました。あれから1時間半近く経っていましたが、今度は姿を確認すると同時に、今シーズンの初ショットが切れました。

暗いし遠いしですが、この時期は撮れればラッキーくらいに考えていますから証拠としては十分。中々尾が長く姿見のキレイなサンコウチョウだと思います。移動してもう少し明るいところに出てくれました。

緑の背景にこの色合いはマッチングするんですね。今のところ距離はどうしてもあるので苦労しますが、愚直に通えばチャンスはあるものです。

ついでと言っては何ですが、先ほど諦めていたオオルリも場所を移動してくれました。

距離的に遠いですが、これくらいならなんとか写真になるかなと言った感じです。オオルリも写真で色をキレイに出すのが難しい鳥ですが、大概は下から撮る機会が多いので気にしても仕方ないかなと言った感じですね。

さて、周回のサイクルが短くなってきたのか、動きが活発になってきたのか鳴き声を聴く頻度が多くなってきました。巣作りが近い予感もします。

そんな中先ほどの個体でしょうか。しばしの休息をしているのを発見。

見事に長い尾ですが、休息して気が緩んだのか・・・

尾の先割れですね(笑

営巣前の時期ですから高い場所にとまることが圧倒的に多いですね。それでも少ないチャンスを呉れますから気長に待つのが吉でしょう。

さて、帰り際、人だかりが出来ていました。巣が出来ていることは聞いていたのですが、それを聞きつけて人が集まってきたようです。こう言っては何ですが巣を見張っていても写真的にはどうかなと思いますが、とりあえず営巣している姿をサッと撮ってきました。

サンコウチョウにしては珍しい巣の形態だと思います。コサメビタキの巣に形状は似ている感じです。あまり高さもなく枝も太いところにあるので人の多さも気になりますがタイワンリスなどの外敵も気になるところです。

巣の近くの斜面を登って目線で写真が撮れるようです。撮りたい気持ちは管理人も痛いほどわかりますけど、そんな場所に長居はしない方がいいと思うのですがどうでしょうか。

さて、例年より営巣が遅いななんて思っていましたが、サンコウチョウの森も段々と喧しくなってきたようです。ああ、夏も近いな、なんて感じながら撤収と相成りました。

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
通知する
guest

0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments