大きな動きがありました。
29日、静岡県の杉尾山展望台の渡り数が7723羽と速報されました。
ただ事ではありません。
四桁を超える渡り数は散見することがありますが、これほどの集中度合いは希少です。
29日は金曜日。
サンデーバーダーの管理人達はネットの情報を羨望と失望が入り交じった複雑な心境で眺めていました。
自己中心的と言われそうですが自分たちが観察に出られない時は、風待ちでもして飛ばないでと心密かに願ってしまいます。そして観察に出たときは、思う存分飛んでくれと・・・
そう都合良くいかないのがバードウォッチングです。
指を咥えてという例えがありますが、この数字を見たときの心境です。
ですが、ここで凹んでいる訳にはいきません。大量渡りがあったのだから次に移動する場所があるはずです。それを狙ってということになりました。
裏話になりますが、ブログは暫く時間が経ってから書いています。この時点では知らなかったことも既に知っている訳です。
あえて書きますが、先週は白樺峠で渡りをそれなりに堪能出来ましたが台風のおかけで本来の予約をキャンセルし一週間後ろにずらしました。それが影響して伊良湖ビューホテルも後ろにずらしたのです。9月30から10月1日で1泊の予定でしたが連休の方がいいだろうということもあり、10月7日から10月9日に変更したのです。
これがどれほどの痛恨事であるか・・・お察し下さい。
しかし9月29日の時点ではそんなことは露知らず。
予定としては足柄あたりに出張るつもりでしたが、とりあえずもっと西へ行こうということになりました。そして杉尾山から伊良湖岬の間、浜名湖に目星を付け、色々調べているといくつか候補が出てきました。
浜名湖辺りで飛べば数時間後には伊良湖に来ることは知られています。
渡った数から言って浜名湖辺りで滞留している個体もあるのでは踏んだのです。
ここまでは誰でも考えると思います。
さて場所です。奥浜名湖あたりがいいようですが、土地勘がありません。グーグルマップと検索を駆使していくつか候補を絞り最終的に決定したのが
「滝沢展望台」でした。
浜松市ナンバーワンの夜景の名所だとか。
あいにく昼の観察メインですから夜景に縁はないでしょうが、地理的にみると中々よさげな感じです。天竜川沿いの山並みに沢山のサシバが滞留していると勝手に思い込み、30日の朝、4時45分に出立しました。
自宅から約250Km。
新東名の浜松スマートインターで降りるところまでは良かったのですがそれからが結構大変。
スマートインターから風車の発電機が見えているのですが、どうやらそのいずれかの近くらしいのですが、カーナビではピンポイントでは出てきません。道々地元の人に聞きながら目指したのですが、かなり遠回りをしてとんでもない林道を走ってようやくたどり着きました。
展望台のごく近くに数台の駐車場と簡易トイレもあります。歩きも殆ど無く、機材があっても女性でも大丈夫です。日中の観察には適当な場所のようです。
ながめは素晴らしいです。夜景は見事でしょう。
展望台の近くで発電用の巨大風車が何本も廻っています。
実はこいつが曲者だと後で分かるのですが・・・(続く)