オオワシが飛んだ・・・涸沼 Part1

大型猛禽を観察したり撮影したりする機会は首都圏に住んでいると希少と言っていいでしょう。

そして大型猛禽の中でも「ワシ」とされるモノになるとおそらく皆無だと思います。

しかし少し足を伸ばせば会える場所が首都圏の近くにあります。

それが涸沼です。

涸沼のオオワシと言えばかなり有名です。管理人もいつ知ったか定かで無いほど以前から知っていました。
知ってはいても行ったことがない場所と言うのが結構ありますが、猛禽大好きならここは避けては通れない場所とようやく出張ることにしました。

涸沼自体野鳥の豊富な所です。
涸沼に住む(越冬ですが)野鳥の中にオオワシがいます。

撮影に関してはこちらを最初に参考にしました。

追記:
リンク先の写真のですが「ハジロカイツムリ」ではなく「ハジロカイツブリ」ですね。

オオワシは神出鬼没でここが絶対と言うポイントは無いように思いますが、とりあえず観察から始めるなら網掛公園(あがけこうえん)に出張ることになりました。

出発は4時25分。
到着は7時5分。

公園の駐車場は管理人以外は一台しか止まっていません。もしかすると抜けた可能性も無い訳ではないのでちょっと心配しました。

沼と言いながらかなり大きな湖沼です。厳密と言うと涸沼川の一部と言うことらしいのですが海水が混じる汽水湖でもあります。

網掛の通り地元の漁師さんが網を掛けています。

まずはハジロカイツブリのお出迎え。

お次はちょっと遠いけどカンムリカイツブリ。

餌を探しているらしく下を向いて飛んでいるユリカモメ。

このちょっとした表情が後から見られるのは撮影ならではの楽しさでしょうか。

さて初めての場所で回りには先着の地元の人がいません。まあ、適当に場所を選んで脚を出しました。

9時ころ来た地元の人に対岸の森の木にオオワシが止まっているから見てご覧と言われ、持参したフィールドスコープで言われた場所辺りを観察。

初めてオオワシの姿を確認しました。

大雑把にみて1キロちょっと離れていますが、なんとか黄色い嘴と白い羽が確認出来ると思います。

これが鎮座ましますって感じで動きません。そして突然に飛び出して餌獲りに成功すると本日は終了・・・それがここの基本的なパターンのようです。

常連さんはオオワシはあまり朝早くから飛ばないことを承知なので三々五々出張ってきました。

皆さんが出張ってきてオオワシがいるとこんな感じで土手の上に脚が並びます。

オオワシの姿が見えているので皆さん当然のように待ちます。

そして待つこと約3時間。

いやーとんでもなく遠いですがなんとかその飛ぶ姿を初めて見ることが出来ました。一応証拠ですがカメラにも収めました。

飛んでいるとその大きさが分かりませんが羽を広げると約2メートル40センチだとか。畳より大きいというのが謳い文句になっていました。

湖面に向かってハンティングです。もともと主食が魚系なのであまりカモ達を襲うことはないようです。まあ、魚が比較的豊富で狩りが容易なんでしょう。

それでもここでは一二度失敗してタッチアンドゴーを繰り返しましたが獲物をゲット。

その後はあっという間に湖面からその姿を消し去りました。

時間にすれば2分くらいでしょうか。3時間待って2分ですがそれでも見られただけましなようです。

ワタリも近いしかなり高齢な個体のため来年また会えないかもしれないと、その存在に関してはかなり不確定要素があるようですから、少ないチャンスをモノにしたいところですね。

さて、先ほども書きましたが狩りが成功したので本日のオオワシはこれにて終了とのこと。成功が確認できると皆さん撤収開始です。

本日はいこいの村涸沼に宿をとってありますので明日も続けて観察をする予定です。

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