管理人達が戸隠へこの時期に行くようになったのは2016年からです。
今年で4シーズン目と言うことになります。
5月の後半から6月の上旬にかけて1回ないし2回の出張りとなっています。
思えば2015年以前はアカショウビンが出ていてかなり賑やかだったと人づてに聞いています。
それがあったからと言う訳でもないのですが、次の年から行くようになったのですが、残念ながら戸隠ではアカショウビンの声すら一度も聞いていません。
渡って来た時に県庁の(裾花川)ハヤブサに襲われたとか話は聞きますが、現状いないモノはいないと言うことですね。
人づての情報によれば信濃町の辺りにいるとか言う話も聞きますが、範囲が広いし仮に鳴き声が聞こえたとしても容易に姿を見られるはずもないでしょう。
戸隠森林植物園の人気があるのは鳥と人間の境界があり、繁殖の時期でも観察が比較的容易だからだと思います。
本来の自然の中にあってはアカショウビンに限らず繁殖している姿を見られる場所はそうそうないと思います。
なんて、能書きはさておき、今年の戸隠森林植物園ですが・・・先にネタばらししておきますが、どうも季節が遅い感じがしました。
ともかく鳥の姿が見えない。
水芭蕉は咲いていますが、ツツジが咲いていない。
そして何より繁殖の気配が殆ど無い。
キバシリとゴジュウカラの繁殖くらいは見られましたがその他が殆どない。
アカゲラの姿も飛んでいるのをチラ見しただけですね。
そして何より残念なのが「もりのまなびや」付近にあったフクロウの巣箱が無くなっていたことです。たしかみどりが池の方にももう一つあったと思うのですが、それも無くなっていました。
そしてフクロウの声も聞こえませんでした。
何の理由によるものかは分かりませんが、昨年までは見られたフクロウが今年は全く見ることが出来ませんでした。
まあ、それでも植物園を回っているとそれなりに野鳥を見ることは出来ます。
昨年は「もりのまなびや」近くのトイレに巣を作っていたキセキレイですが、今年はまだ繁殖には至っていないようです。
ミソサザイは相変わらず良い声を聞かせてくれますが、これも出現頻度は少ないように思います。
シジュウカラによく似たヒガラ。胸のネクタイがありません。これも繁殖している気配がありません。
みどりが池の脇で見かけたアカハラ。これもよく見る鳥ですが、今回はここだけでした。
囀っているアオジ。夏鳥としては横浜では見ることがありませんが、ここなら囀りを聞くことが出来ます。
それでこれが不思議なんですが、縄張り争いをしているキビタキ。
普通この時期に縄張り争いをしているのか・・・と疑問に思いました。
縄張り争いでもしていないと飛んでいる所は中々撮れませんからね。いいんだか、悪いんだか、よく分かりません。
コサメビタキ。これは繁殖している感じでしたが、巣は分かりません。1つ位はコサメビタキの巣も見られると思ったのですが、それもありませんでしたね。
と、まあ、管理人の観察力が足りないのか努力が足りないのか分かりませんが、写真的にはボチボチと言った感じでした。サンショウクイやコルリの声は聞こえるのですが近くには来てくれません。
まあ、管理人の勝手な推測ですが、今年は繁殖の時期が遅れているような気がします。
他のウォッチャーさんがオオアカゲラのディスプレイを見たとか、先のキビタキの縄張り争いとか、ツツジが咲いていないとか・・・取るに足らないことの羅列で恐縮ですが、そんなことを繋ぎあわせていくとそんな気がしてなりません。
今年に限った一過性のことならいいのですが、不安もあります。
不安と言えば、植物園の木道がかなり毀損していて歩くにも相当の注意を払わないと行けない状況です。
注意喚起のために動画を上げておきます。
毎年雪に埋もれる木道ですから痛みも早いのかもしれませんが、誰か怪我でもしたら即使用中止になるのではないかと気がかりです。
使い道を指定したふるさと納税も出来るとのことですから、この件に適用出来るか調べて可能なら些少でも納税したいと思います。
今年の戸隠森林植物園は野鳥に関しては不調でしたが、戸隠キャンプ場でのキャンプライフは最高でした。これはこれで別件で投稿したいと思います。
なんだかんだ言ってもやはり年に一度くらいは行きたくなる場所ですね。今年は初のキャンプ場での滞在になりました。まあ、テントは設営が大変だし時間もとられるのでロッジでのキャンプでしたが、これはこれでいいものでした。
追記:
滞在初日の夜、突然、ヨタカの鳴き声が一度きりでしたが聞こえました。キャンプ場に滞在してこその邂逅だったようです。
滞在3日目の早朝、回りの森からものすごい数の鳥の声が聞こえました。思えば滞在初日、2日目と鳥の声は比較的静かでしたが、気温の上昇と共に活性が高くなってきたのでしょうか。
何せ2日目の朝の最低気温は1.3度まで下がりました。相当に寒かったですね(苦笑
まあ、来年も懲りずに行くだろうなと思いつつ、3日目の朝は賑やかな鳥の声に未練はありましたが、朝食後早々の撤収と相成りました。