ノスリが野を擦る 晩秋の渡良瀬遊水地 2015

連休を利用して福島に帰省するついでに渡良瀬遊水地に寄ってみました。浮島湿原も行きたかったのですが、少々遠回りになるので時間的に辛くなるので、今回は割愛です。

とりあえず早朝、鷹見の広場へ。6時54分到着です。そしてご覧の通りの視界。

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これほど視界が悪いと観察も撮影もあったものではありませんので、ささやかに朝飯に取りかかりました。お湯を沸かす道具は持っているので、とりあえず暖かいスープとコーヒー。後は自家製のサンドイッチにコンビニで仕入れた味付け玉子、粗挽きソーセージ、スイーツに十六茶です。

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霧が出るくらいですから、死ぬほど寒いわけではありませんが、それでも結構な寒さです。そこで暖かいスープやコーヒーは相当に旨く感じます。野鳥を観察するようになってちょっとしたアウトドアライフをするようになったのですが、特に朝の寒い時のホットな物は絶品ですね。これがあるから止められないのかもしれません。

さて、少しばかり時間が経ちなんとか靄も晴れたようです。そしたらノスリがちょこんと留まっていました。

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トビ並とは言いませんが、あまり人気の無いノスリです。どうもこの地味な色がいけないのでしょうか。それともオオタカやハヤブサなどみたいに獲物を捕獲するときの凄みみたいなものが無いからでしょうか。ネズミや昆虫類が主食なのでそれも地味な印象をより際ただせてしまうのかもしれません。でも農業に携わる人からすると非常に有り難い猛禽だそうです。農作物をネズミや昆虫類が食べるからなんですが、「農地の守り神」みたいに言われることもあるそうです。

ちなみにノスリの名前の由来は野を擦るから来ているらしいですね。地面にいるネズミや昆虫類を捕獲するので野を擦るように飛ぶわけですね。

それでこのノスリですが何度か捕獲を試みました。

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しかし、ついぞ餌を咥えたところは見ることができませんでした。

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ここもお気に入りの場所のようです。

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せーの・・・

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それ行けー!!!

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まさに野を擦るですね。

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人気が無いかどうかはまあどっちでもいいですが、こうやって生態を観察・撮影をしていると結構面白いですね。これで餌を咥えたところでも見れたらもっと面白かったと思うのですが、管理人はそれには遭遇出来ずでした。残念。

さて、渡良瀬遊水地は関東でも有数の猛禽類越冬地だとか。そう何かの看板に書いてあったように記憶しますが、日中はあまり遭遇はしないようですね。

それでもチュウヒには遠かったですが、出会うことが出来ました。

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チュウヒもノスリと似たような食性だと思うのですが、こちらは結構人気があります。まあ、数が少ないので希少性というヤツかもしれませんね。

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とりあえずノスリやチュウヒには出会えたので良かったですね。ちなにみにこちらから渡良瀬遊水地の野鳥観察マップがダウンロード出来ます。良かったら参考にして下さい。

入間基地航空祭 2015 Part2

午後はブルーインパルスの展示飛行がメインです。というよりこれを見たいがため、大勢(新聞発表だと約20万人)の人が来ていると言っても過言ではないでしょう。

さて、セレモニーが始まったのですが、こちらはエプロンのかなり後ろです。アナウンスは聞こえるのですが、ブルーインパルスが駐機してある場所はまるで見えません。まあ、最前列の良い場所はかなりコアなファンが陣取っているようで、相当朝早くから出張っていたと思われます。

そんな位置取りでしたが、展示飛行が始まりました。それぞれ色々な名前の付いたパフォーマンスを披露してくれますが、とても覚えきれません。名前は覚えられませんが、さすがと思わせる展示飛行の連続です。

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今年はビデオカメラは持って行きませんでした。基地内なのでとてもじゃないけどFX-7では無理なので諦めましたが、実はCANON M に10-18mmのレンズをつけて少しばかり手持ちで動画を撮ってみました。思ったより良かったですね。焦点距離が短いのであまり見応えと言う点では物足りないですが、何か一工夫すれば結構使えそうな印象です。研究の余地有りと言ったところでしょうか。

そして展示飛行が終わると大勢の観客が一斉に動き出して出口に向かうことになりました。凄い人混みですが、それでも一昨年、昨年よりは大分少ないそうです。ちなみに狭山市駅まで1時間以上かかりました。

終わって帰路についたのですが、その時は疲れてもう来年は来るのを止めようかな、なんて思いましたが、改めて写真や動画を見ると又来年も行きたくなってくるから不思議です。来年は出来れば百里基地や浜松基地なんかもこの時期に基地航空祭をやっているのでそれも視野に入れておこうかな、なんて考えています。

入間基地航空祭 2015 Part1

今年も懲りずに入間基地航空祭に行って来ました。今年はなんとか頑張って混雑覚悟で基地内に入ろうと言うことになりました。

稲荷山公園駅は大混雑するので所沢で西武池袋線から西武新宿線に乗り換えて狭山市駅からアプローチしました。狭山市駅からは約1.5キロ程度あるそうですが、それでも結構な人出で基地に到着したのは九時頃でした。そして九時ちょっと過ぎですでにエプロンはこの人混みです。

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お目当てのブルーインパルスの展示飛行は13時以降ですから、随分と出足が早い気がします。すでに滑走路前は人垣で一杯です。

まあ、天気は良いですし人出が予想されますが、なんとか場所を確保して、午前のプログラムが開始されました。

正直言って飛行機にそれほど詳しくないのですが、基地内ですと構内放送で色々な解説をしてくれたので、ある程度はその場では分かったつもりになりますが、まあ、その場限りですね。

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これはYS11だと言うことはさすがに管理人でも分かります。羽田では随分とこいつを見ましたからね。最初の写真はプロペラが止まってしまいました。シャッター速度を下げるのを忘れたからです。羽物の飛行機はやっかいですね。

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これは確かT4だったと思います。練習機といった感じなんでしょうか。

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これは輸送機のC-1だと思います。車なら大型貨物といったところでしょうか。

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U-4による陸上自衛隊空挺部隊の降下です。コンディションが良かったのが何よりだったと思います。確か去年は中止になったのではなかったかと記憶しています。

その他ヘリコプターなども飛んだのですが、高度が低くてうまく撮れませんでした。

一応これで午前の部は終わりです。午後からお待ちかねのブルーインパルスとの展示飛行です。

そして人混みはさらに増していきました・・・(続く)

三番瀬 2015 秋 ミヤコドリが飛ぶ海浜公園

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三番瀬ではお馴染みオオソリハシシギ。隣の葛西臨海公園ではオグロシギをたまに見ますが、オオソリハシシギはまず見ません。逆に三番瀬ではオグロシギを滅多に見ません。海水と汽水の違いなんでしょうか。ちなみに、葛西臨海公園は上の池が淡水池で下の池が汽水池です。

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ウミネコは特に珍しくもありませんが、すでに冬羽になっている模様です。

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ユリカモメも冬羽になっていました。

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カワウの群れ。これはほんの一部なので全体でどれ位いるのか分かりません。遠くで小さくしか見えないのでそれほどではありませんが、近いと結構不気味です。

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ミヤコドリの群れ。これだけの数のミヤコドリが群れて飛ぶのが見れるのはこのあたりだと三番瀬くらいではないでしょうか。

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近くでみると結構愛嬌のある表情をしています。そういえばユリカモメのことを古代・中世では「ミヤコドリ」と呼んでいたという説を聞いたことがあります。ただ、江戸時代より前の「都鳥」は、特徴からカモメ科のユリカモメを指していることもあれば、ミヤコドリ科のミヤコドリを指していることもあり、どちらか分からない場合の方が多いとか。まあ、管理人はあまり古典に馴染みはないので混乱する心配はないですが。

そんなこんなで色々な水鳥が色々と集まる三番瀬の秋です。

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三番瀬 2015 秋 Part1 いつもの風景がここにあります

ここのところタカがメインで海浜周りはご無沙汰でした。今頃ですと三番瀬もワタリのピークは過ぎているので、落ち着いているとは思いますが、秋の程よい日和に誘われ久々の海浜廻りです。

いきなり何ですが、ダイサギがこんな風情で佇んでいます。

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後ろに貨物船らしき船が通っていますが、これが三番瀬の風情なんでしょうね。

ぱっと浜をみるとハマシギ、ミユビシギ、ウミネコ、とお馴染みの顔が並んでいます。

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すると突然ウミネコあたりの幼鳥でしょうか、こちらに向かって飛んで来ました。

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おっとっと、なんとかレンズを向けましたが、これ何だみたいな感じでした。色合いからすると幼鳥と思いますが、同定は今のところ出来ません。

その点、ミヤコドリはいいですね。単純で、分かりやすくて。関東近県でミヤコドリが比較的容易に観察・撮影できる場所はここ三番瀬をおいてそうは簡単に浮かびません。

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そんな中ユリカモメもいました。冬羽になっていますね。

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ハマシギやミユビシギはそれなりに結構な数がすでにいます。

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ハマシギの中には夏羽の名残を少し残したものものいました。

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・・・続く