突然ですが・・・サシバです。

タカのワタリは秋の風物詩・・・そんなバードウォッチャーも多々いるかと思いますが、当然ですが秋にだけワタル訳がなく、繁殖地入りする春のワタリがあってそれが秋の風物詩につながる訳です。

春のワタリは秋とはかなり様相が違うようです。原因は色々とあるのでしょうが、解明出来る訳もなくとりあえず春のワタリを求めて県内をウロウロしていたら・・・

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なんとか初めて撮れた春のワタリのサシバです。尾羽が少し欠けていますが、激しいワタリをこなしてきた証なんでしょうか。

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まあ、年に二回のワタリは容易な話ではないはず。どうして生命を落とす危険をおかしてまで渡ってくるのか。タカの気持ちは中々理解し難いですが、想像は膨らみます。

そんなことを思いながら、今年も猛禽類を追いかけてみたいと思っている管理人です。

ちなみにこれは昨年、繁殖地入りしたサシバの電柱止まりです。中々よさげな表情をしています。今年もこんな出会を期待しています。

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春の三番瀬 2016

3月27日に今年初めての三番瀬に行ったのですが、ようやく潮が引いて鳥たちが集まりだし、

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餌を啄むようになった頃・・・

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こいつが現れました。

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あっと言う間に集まっていた鳥たちがいなくなりました。その後2時間ほど待ちましたがどうにも離散した鳥たちは戻って来ません。あえなく撤収。勿論、管理人は猛禽類は大好きですが、これも時と場合によりますね。でもまあ、しかたの無いことです。

そんなわけで本日も行って来ました、三番瀬です。

満潮なので砂浜には何もいませんが、海アイサがいました。

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おそらくは満潮時でないと浜からは見ることはできないはずです。

潮が満ちているので小さい鳥たちは餌にまだありつけませんが、婚姻色の出ているダイサギは早くもお出ましです。

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そんな時、ふと足下を見ると・・・

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コガメのようです。何という種類かは分かりませんが、ウミガメでは無いようです。実は撮影のために海から手で砂浜に上げてすぐ海に帰したのですが、一体どこから泳いで来たのでしょうか。

さて、さて、ようやくハマシギたちが下に降りて来ました。

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結構夏羽になっています。そしてお馴染みのダイゼンやオオソリハシシギ達も集まって来ました。

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ダイゼンは夏羽になっていないようですが、オオソリハシシギは夏羽になっています。この辺りは結構時期に開きがあるようです。

とりあえず飛翔シーンを狙ってみました。

ウミネコの子供でしょうか。

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先ほどダイゼンは夏羽になっていないと書きましたが、そうでも無いようです。腋羽が黒くなっていました。

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夏羽のオオソリハシシギのベア。

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ハマシギは小さくて撮るのが結構やっかいですね。

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メダイチドリの群れ。

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オオメダイチドリが混じっていないか目を凝らしてみましたが・・・どうやらいないようです。

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本日も大した写真は撮れませんでしたが、それでも春の三番瀬はいいもんです。花粉も大分収まってきた今日この頃、春ののどかな海浜は結構な人出があったようです。

春が来た・・・桜咲く

春です。桜も咲きました。暖かくなりました。そして更新もサボってました。

東京に桜を見に行きました。靖国神社と千鳥ヶ淵です。定番と言えば定番ですが、人出も半端ではありませんでした。

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一瞬ですが人が切れて標準木が撮れましたが、空の色が白いですが、桜は青空の方が映えますね。

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靖国神社の方は人出といってもまあそこそこなんですが、千鳥ヶ淵は相変わらず凄いことになっています。それでも定番中の定番ですから、外す訳にもいきません。

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天気はいまいちですが、それでもいいもんですね。

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色が微妙な感じが染井吉野の特徴ですね。

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それにしてもお堀のボートは盛況です。この時期が一番のかき入れ時なのでしょうか。

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ボートで花見。漕いだら疲れるけど一度はやってみたいですね。

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この後千鳥ヶ淵戦没者墓苑に寄って帰りました。8月15日以外は閑散としているのですが、珍しく結構な人が来ていました。

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最後は首都高と桜。この時期ならではの風景ですね。

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新春残酷物語・・・箱根駅伝の人気の秘密

管理人は正月に欠かさず観るテレビ番組があります。それは日本テレビの「箱根駅伝」。古い話になりますが、箱根駅伝は最初はテレビ東京(1983~1986)で放映されていたらしいのです。管理人はそれを観た記憶はありません。やはり「箱根駅伝」が全国区になったのは日本テレビに放映が移ったためと考えていいのかもしれません。ちなみに完全中継をするようになったのは1989年からとのこと。

まあ、そんなことはさておき何で「箱根駅伝」がこれほど人気があるのか。まず、正月にはこれと言ったスポーツイベントが無い。高校サッカーはありますが、高校野球に比べたら昨今のサッカー人気をもってしても今ひとつインパクトが足りない。何故か。それはサッカーに対する認知度と言うよりもメディアの報じ方でしょう。放映に関して二日で終わる箱根駅伝より長くなり、継続的に観る人が見込めない。

箱根駅伝は元旦ではなく二日三日の主に昼過ぎまでの放映であることが正月の暇時間を持てあましている(管理人を含めた)暇人には何かと好都合なのです。午後は初詣、年賀、来客と予定があってもこなせるからですね。

まあ、このあたりは正月休み中ならではの要因ですね。でもね、本当の人気の理由はもう少し違った所にもあるような気がします。

それは何よりも、「残酷」だからではないでしょうか。選手交代も当日の朝にあり(病気、けが以外でも)なのは箱根駅伝のみだとか。所謂「戦術的選手交代」が認められているということらしいのです。これは選手にとってはたまりません。勿論勝つためと大義名分があるのですから、選手の心情云々は埒の外というスタンスは有りなのでしょう。

まあ、所謂実情が全く無いと言ったら嘘になるとは思いますが、走る側にもかなり「非情」なスタンスが必要になるわけです。

さらにそれの上を行く、運営上のルールがまたきつい。いや、スポーツというヤツはルールを厳格に守らねば成り立ちません。まあ、先にサッカーの話が出ましたが、審判により判定の差があり、管理人なぞは結構イライラすることがあります。まあ、審判による主観の違いと言うヤツかもしれません。管理人はサッカーが決して嫌いな訳ではないのですが、この辺りのことに関しては観ていて結構気分がモヤモヤします。

さて、箱根駅伝ですが、このルールを守るということに関して、観ていて気持ちが良いくらい、もしくは気持ちが落ち込むくらい厳格です。

例を出すなら、今回の駅伝の復路、鶴見中継所。神奈川大学の4秒おくれで襷がつながらなかったことなぞはその典型でしょう。なにも繋げなかった選手だけが悪いわけではない。今まで繋いで来た結果ですから致し方ないのですが情としては少し位いいじゃ無いかと思いたくもなります。

でも、駄目なんです。

これを認めたら箱根駅伝は成り立ちません。勿論、箱根駅伝だけではない話ですが、一般の人達がこのスポーツの持つ「残酷」さに触れる新年のイベントが箱根駅伝ではないでしょうか。最近は元旦にはニューイヤー駅伝とかも全国ネットで放映されていますが、まだまだ歴史、知名度、認知度においては比較になりません。

まさにスポーツは筋書きの無いドラマです。そしてその源泉はこの「残酷」さです。つまりルールを厳格に守りその結果を全て背負うということです。現実社会ではややもすると実情に流されることもありますが、スポーツの世界では少なくてもルールの運用に関してはそれは許されるべきではないはずです。だから、予定調和ではない人間の想像を超えたドラマが生まれるのでしょう。

あまり小難しいことを考えても栓の無い話ですが、そんなドラマの成り立ちまで考えてしまうようになってきたのは年のせいかもしれないと考えると苦笑してしまいます。

行徳野鳥の楽園 猛禽が飛ぶ

三番瀬と葛西臨海公園は管理人の定番コースですが、その間に位置する行徳の野鳥の楽園はあまり行ったことがありません。ほんの数えるくらいしかないのですが、北風吹きすさぶこの時期の海浜廻りは辛いので、風よけ(観察舎)がある行徳の野鳥の楽園に行ってみました。

ここは、宮内庁新浜鴨場があり、賓客の接遇の場として鴨が使用されているようです。こちらは一般の人は立ち入ることが出来ませんが、野鳥の生息地としては好都合なのだと思います。

一般の人が観察するなら行徳野鳥観察舎が中心になると思います。台数はそれほど多くありませんが駐車場もあります。

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さて、猛禽を期待して行ったのですが、最初に出迎えてくれたのはなんとヘラサギでした。ちょっと小耳には挟んでいたのですが、こうもあっさりと出会えるとは嬉しいですね。しかも朝一のせいか、餌を啄んでいました。時間が遅くなると、まったりして動きがなくなっていたので、ラッキーでしたね。

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ヘラサギといいながらコウノトリ目トキ科なんですね。それで結構珍しい部類の野鳥になります。

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ここでは一日二回餌付けをしているせいか、観察舎の前に水鳥が集まっています。そんな中オオバンとユリカモメが睨み合っていました。

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こう言ってはなんですが、猛禽類がいると言うことは餌があると言うことです。このあたりの水鳥たちも猛禽の動きには敏感なはずです。実際この後、一斉に飛び立った後に猛禽が現れました。ノスリでしたが。水鳥たちにとってはあまり怖い存在ではないと思うのですが、いきなり出現したので、それに反応したようです。写真は撮れませんでした。

次に見たのはミサゴ、それも餌を捕った直後でした。ミサゴに対してもあまり警戒心はないようですね。

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餌を持って飛んでいたらカラスがモビングを仕掛けていました。ミサゴの持っている餌を狙っているのでしょうか。

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さて、今度は水鳥たちが本気で逃げ出しました。何だ、何が来たと構えていたら・・・

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いやいや、もの凄い勢いでハヤブサが飛んで来ました。これでは一目散に水鳥たちは逃げるなと思いました。しかも管理人達をにらみつけて飛んで行きました。結構近くまで寄って来ましたね。

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その後も結構色々ときました。チョウゲンボウですね。実はこいつが土手に留まっている水鳥の群れにいきなり突っ込みました。管理人も最初何が起こったかの分かりませんでしたが、水鳥たちはさっきのハヤブサの出現以上の騒ぎになりました。所謂、蜂の巣を突っついたようなという表現がぴったりの状態です。その瞬間は写真どころの騒ぎではありません。小さい体のチョウゲンボウですが、やることは結構大胆ですね。

ちなみに二羽とも餌にはありつけませんでした。なかなか現実は厳しいです。

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そしてとっても遠かったですが、お目当てのチュウヒもなんとか飛んでくれました。

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あとハイタカらしきものもいたようですが、写真は撮れませんでした。それでも観察出来たのは数えてみれば、ノスリ、ミサゴ、ハイタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、チュウヒと結構バラエティに富んでいました。御料の鴨場もあるくらいですから、この辺りはきっと良い餌場なんでしょう。猛禽に関しては三番瀬や葛西臨海公園より見所はあるように思います。まあ、その他と言うことになると野鳥の楽園の核心の中には入れないのでちょっと辛いかもしれませんね。猛禽類はともかく飛んでくれますので、運が良ければ案外近くで観察する機会にも恵まれるかもしれません。

冬場は管理人も仕事が忙しくてあまり野鳥の観察に時間を割けないのですが、ここなら案外近いので午前中だけでも観察出来るので今年は少し通ってみようかと思います。

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