恋の季節・・・サシバの里 2019 Part5

4月6日 土曜日。

春はいよいよ本番。横浜では桜は満開です。そしてサシバ達もこれから本格的に繁殖のシーズンとなるでしょう。

先週はそれなりに動きがありました。ただ、カップルの成立と言う点では未だ未だの感があります。

今朝はサシバの動き出しが早いと踏んで5時前に出立。7時40分頃到着。

朝一で早速電柱サシバを発見。朝日を浴びているオスですがどうやら相手はいないようでした。

簡単に一回り。いつものコースに加えて国道ルートを経てSルートへ。

国道ルートでも3羽ほどの個体を発見。

朝から数羽の個体を見ることが出来ました。

今回は朝にチェックインして荷物を卸して回ることにしたので、8時30分頃、先週と同じ那珂川ステーションに到着。

荷物を卸して即、観察に戻ります。

午前中回った感触では8割くらいは飛来している感じです。ただし、オス単独の佇まいが半分以上です。

そんな中午後・・・Iコースを回っていたら

サシバのオスが狩りをした模様。足下にかなり大きなカエルを掴んでいます。

獲物が大きすぎるのか畦で一休み。足の下に獲物が見えます。

そこから更に飛んで行きます。さて、行き先は?

メスに給餌するにはデカすぎる。さすがに営巣の準備は出来てないだろうと見ていたら・・・

森の中で更に一休み。

やはり一気には運べないんでしょうね。管理人もこれだけの大きさのカエル運んでいるサシバ初めて見ます。

木の枝に獲物を置いています。その後枝被りのため観察するものの動きが分かりません。

その直後に・・・

メスが飛来しました。

管理人達の頭の上を少し旋回した後に、先ほどのカエルの木より50メートル位離れた場所に。

ここらあたりは先週も頻繁に個体を見た場所でした。ただし、その時はメスだけだったはずですから、先ほどのオスと併せてカップル成立でしょうか。

感じとしては求愛給餌まで行っていないのかな、頑張れオスサシバ(笑

一部の田圃では水を張り出しています。全体からみれば少ないですが、餌場も更に増えていくでしょう。

現状では田圃そのものと言うよりは、灌漑用水のような水場に餌を求めているようです。乾いた田圃では餌は少ないのでしょう。

ただコンクリートのU字溝のような水回りは餌場にはなりにくいと思われます。

さて、電柱サシバはやたらと見ます。一々車を停めて写真を撮ってたらキリがありませが、通り過ぎるのは結構もったいない気もします(苦笑

いきなり近づくと飛んで行ってしまいますが、うまく気配を殺して近づくと大丈夫な時もあります。驚かすつもりは無いのでそーっと行きます。

すーっと頭の上を飛んでくれれば、結構近い絵も撮れる時もあります。ワタリの時は結構難しいですけどね。

羽が綺麗ですね。長躯飛翔してきた割には羽が痛んでいませんね。これが繁殖の終わり頃になると換羽もあるのでしょうが、羽がボロボロになった個体をよく見ることになります。

斜め上を気にして飛んでいる様子。何かあるのでしょうか。

さて、本日の那珂川ステーションは先週より混んできていました。

河原は7割くらい埋まっている感じです。

管理人達は今回も設営や撤収の時間が勿体ないのでバンガローです。

ちなみに、夕食は炭火でピザを焼いてみました。ここらあたりの話は別バージョンでそのうちブログに上げてもいいかなと思っています。

さて、かなり恋の季節は進行していることを感じました。明日は午前中は回ってみる予定ですが、さらに動きが活発になってくることを期待して、乾杯と相成りました。

巡り会い再び・・・サシバの里 2019 Part3&Part4

3月30日 土曜日。

今日は逢えるだろうか、そんな思いを胸に朝の7時15分、サシバの里に向けて出立。

途中事故渋滞などの影響もあり、到着は10時50分頃。

ご覧のとおり田圃状態は先週と殆ど変わりません。気温は先週より少しは暖かい感じがします。

さて、いつものコースを巡回してみましたが、先週と同様にまるで姿を見ません。

ワタリの速報ではかなり数が出ているので期待していたのですが、出足が遅いのかと感じました。

実はここ2シーズンくらいは同じコースばかり巡回していたので、今日は違うコースを回ってみました。

今までのコースをIコース、違うコースをSコースとします。

併せて大体10から12くらいのサシバの縄張りと思える区画を回ることになります。

1度目のIコースは坊主でしたが、Sコースに入るなり、電柱サシバを発見。取りあえず一回りと言うことで写真は撮らずに移動。

するとSコースの方で4エリア位でサシバの姿を確認。

特に、コースの最後の方のエリアでは番と思われる2羽のサシバを確認。

こちら側は既にワタリは終わりかけている感じです。地域によって差があるのかもしれませんね。

リターンして今度は少しシャッターを切ってみました。

まだ営巣するに至っていないようですが、取りあえずその姿を確認することが出来ます。

追伸:
写っているのはメスでした。Sコースの方にもメスが入っていましたね。

Sコースの方はオスが既に入っている感じです。メスの姿が見えません。

1カ所で番と思われるサシバを見たのですが、写真に収めることは出来ませんでした。従ってオス同士の縄張り争いなのか番なのかの判断は付きかねます。

相変わらず従来のIコースはサシバの出がありません。

15時頃キャンプ場の近くのスーパーマーケットで買い物をしてキャンプ場へ。

本日はオートキャンプ那珂川ステーションです。

今日はテント張りはせずにロッジを借りました。荷物を減らしたいのと夜半から雨が降るとの予報が出ていたからです。

キャンプ場は快適でした。今度は河川敷の方のフリーサイトにテントを設営してみたいと思いました。

3月31日 日曜日。

翌日は今まで出が無かったIコースからようやく初見参です。しかもメスです。

続いてIコースからもう1個体。こちらはオスでした。

電柱サシバなので少し近づいてみました。こちらに眼をくれています。こうして見るとカエルや蛇を食べていてもやはり猛禽の面構えですね(笑

中々良い飛び出しを撮らせて呉れました。

狩りをするかと期待したのですが、さんざん管理人達の回りを飛んで何処ともなく視界から消えていきました。

こうして枝止まりしているサシバの表情はワタリでは見ることが出来ません。こんな何気ない姿が段々と日本から消えていくのはとても淋しい気がしてなりません。

番らしいサシバがいるSコースにもどり少し距離を置いて観察することにしました。

狩りに成功したようですが、遠すぎて写真にはなりません。

この場所は距離がありますが、観察にはむしろ向いている気がします。視界が広く取れるのでサシバの動きがよく分かります。写真には不向きでも観察に向いている場所もありますね。

求愛給餌にはまだ至らないようです。ただ、もう1羽がメスかどうかが今ひとつ確認出来ません。まあ、来週来てみればもう少しハッキリするかなと思います。

2日間で10から12エリアの内、6つ(個体数は7)位のエリアでサシバが確認出来たようです。

このエリアのうち古巣があるのが3つあり、そこに新たな番が入っていないとすれば、6~7割くらいは埋まっている感じです。

一度古巣になってしまうと次の番が簡単には入らないようです。サシバの縄張り意識がどれほどのモノか分かりません。激しい縄張り争いをしている姿は見たことがありません。

ただ、昨年松之山で見たようにクマタカに対しても怯むことなく向かって行ったり、カラスに対して威嚇したりしていますから、そんな気弱なタカではないような気もします。

この地域はサシバの繁殖地としてはかなり密度の濃い場所なので縄張りのバッティングも起こると思うのですが、そのあたりの調整は地形が巧みにパーティションを作って防いでいるのかもしれません。

サシバのいそうな場所がなんとなく見えてくると、隣のエリアとかち合うような場所にはあまりサシバいない感じがしています。

実際管理人の実家の方がよほど田舎なのですが、大きな灌漑用水で開けた田園地帯では一度もサシバを見たことがありません。まあ、時期の問題もあるかもしれませんが、ゴールデンウィークには必ず帰郷していますから、全く見ないと言うことは、全く居ないと言うことではないかと思います。

なんとか春のワタリも進んで、来週は更に密度が濃くなっているかもしれません。ただし、動き自体は渡った直後の方が、頻繁に餌取りをするので観察は容易なんですけどね。

次の段階としては巣の補修、巣作り、求愛給餌、交尾、産卵、抱卵、孵化とうまく繋がっていくことを願うばかりです。

そんな期待を抱きつつ、昼に撤収と相成りました。

サシバがやって来る・・・サシバの里 2019 Part1&Part2

春分の日を境にやはり気分は春めいて来ます。

そうするとやはり渡ってくるタカ達、特にサシバの動向が気に掛かります。

3月23日、土曜日、少々早いのは承知ですが、取りあえず今シーズン最初のサシバの里への探鳥に出かけることにしました。

追伸:
春のタカのワタリのカウントが3月25日から各地で始まりました。タカの渡り全国ネットワークに掲載されている速報によれば、宮崎県の都農町牧内山で25日に、1160羽のサシバがカウントされています。いよいよ本格的に春のワタリのシーズン到来です。

今シーズンからキャンプも取り入れたサシバの里巡りなるのでその下見も兼ねてと言うことになります。

気温はやや低めなので、これまたあまり早くででも何ともならんと思い朝食後の出張りとなりました。

壬生インターに9時47分ころ到着。曇り空です。

この時期は正直に言えば、渡って来ている可能性はかなり低いです。例年からすると3月の末ぐらいから北関東でも姿が見られるのですが、まあ、気の早いヤツもいるかもしれないとの淡い期待を持ちつつですね。

途中、結いの森に寄ってみました。アカハシハジロがいるとの情報は聞いていたのですが、それだけの為にわざわざ出張るのもと逡巡していたのですが、まあ、サシバのついでならとダメ元で寄ってみました。

どうやらすでに抜けているようでした。まあ、他のカモは幾ばくか残っていましたが、時期が時期なのでまあ、致し方なしと諦めました。

ついでに近くにあったスーパーマーケットで夕方の食材を購入。ここら当たりは買い物には不自由しませんね。

現地に到着して軽く巡回してみました。当たりは全然無し。

梅祭りが開催されている位ですから、まだ春が来たばかりと言った感じですね。北関東はやはり横浜あたりよりもかなり季節が遅い感じがします。

さて、巡回コースを何度か回ってみました。

田圃は水は張られていません。田植えはゴールデンウィークあたりですから、未だ未だと言った感じですが、やはり水が張られていないとちょっとどうかなと言った感じにもなります。要するに餌となるカエルの孵化がまだまだこれからと言うことになるからです。

それでも畦は別にして小さな水路などにはそれなりに餌となる生き物がいることはいるようです。まあ、サシバの雛が孵る頃に十分な餌場が確保出来るかが、繁殖の成否を握っていますから、田圃の状態も見逃せません。

芝桜がほんの少しですが咲いています。ここでは4月の初旬から芝桜が見頃を迎えますが、その頃にはかなりの数のサシバも渡ってきて繁殖入りしているはずです。

さて、昼過ぎまで数回巡回してみましたが、ついに1羽も見ることはありませんでした。陽気も余り良くなく活性も低いかと思われますが、ワタリの直後でしたら、旺盛に餌を漁るので全く見ないと言うことは無いように思います。つまりは、未だ飛来は無しとの結論になりました。

まあ、それでも来週あたりは確実にその姿を見ることが出来ると期待して、昼過ぎには早々にキャンプ場に入りました。

那珂川を眼下に見るキャンプ場ですが、人によってかなり評価が分かれると思われるので、ここの紹介は割愛します。

キャンプそのものは殆ど他のキャンパーもいなく快適でした。

さて、翌朝も何回か巡回してみましたが、全く姿を見ることは出来ませんでした。

勿論、来週も来る予定ですが、まあ、こんなもんだろうと思い昼に撤収と相成りました。

タカの渡りあれこれ 2018 総集編

白樺峠ではノスリやツミなどを中心に観察は続けていますが、メインストリームとしてのタカの渡りが終わりました。

先のブログでも書きましたが、この時期「ワタリロスト」とでも言う症状になるのですが、まあ、備忘録代わりに思いついたことを書いておこう思います。

タカの渡りと言うとサシバとハチクマがメインになりますが、管理人達は特にサシバに思い入れがあります。

それは春のワタリから繁殖の期間を観察して秋のワタリを迎えるからです。

大概は一番(ひとつがい)のサシバ達の繁殖をメインに観察が進みます。

観察の中心は雛が孵るか、そして巣立つかです。

サシバは場所によりますが、三月の終わりから四月にかけて渡って来ます。

それから求愛があったりして巣が出来るのは暫く経ってからです。

サシバの番が巣で屯って居ます。雛は未だ孵っていない状態です。

追伸:
もし巣をみつけてもその近くで三脚を構えたりして長時間待機したりすることはするべきではないと思います。理由は説明する必要もないと思いますが、野鳥は程度の差こそあれ観察圧力に弱いモノです。

執拗で近い距離の観察つまり人災によって巣を放棄すると言うことは間々あります。

そうなっては元も子もありません。

観察や撮影をするなら相当の距離を置いて、短時間で済ませる。そんな心がけが必要だと思います。

それにブログで何度か書いていますが、巣の近くで個体の写真は撮れるかもしれませんが、似たような絵になりがちです。

写真的には狩り場とかで撮れるモノが良いように思いますけど、まあ、これはこれで運に左右されるところもあります。

いずれにしても営巣放棄なんてことになっては困りますからその辺は心がけて欲しいところだと思います。

こんな姿をみつけたらラッキーです。おそらく飛んで行く先には巣がある確率が高くなるからです。

こんなして春に番で3羽ほどの雛が生まれるようです。管理人達が観察したのは全て3羽でした。

サシバが渡る理由の一つに挙げられる、雛が孵った後集中して餌を与えられる環境に移動するためと言うのがありますが、餌場の供給能力と雛の生育の成功率は比例すると思われます。

この里山は3羽程度が数と成功率のバランスが一番とれる数字なのかもしれません。

雛は白くてデカいヒヨコと言った感じです。

それが暫く経つと・・・

タカ(の雛)になります。この変化は人間では考えられませんね。

そこで気になるのは一番子から三番子までの成長の差。生まれた日付は殆ど変わりませんが明らかに見た目での差があります。

これは親が運んでくる餌を一番子がまず最初に摂るからでしょう。すると体格の差が少し出来ます。そうなると力関係から言って下に行くほどおこぼれが少なくなる訳です。まあ、当然と言えば当然のことかもしれません。

イヌワシは生後2週間ほどは後から生まれた雛を食らうみたいな話があります。ある生育期間を過ぎるとその習性は無くなるそうですが、自然界はかなり残酷な仕掛けを生き物の中に埋め込んでいる場合があります。

サシバはそこまでは残酷な仕掛けは埋め込まれて居ないようですが、それでも成長の差は歴然とします。

勿論親は均等に与えようとするのでしょうが、それは無理な話となるようです。

1羽顔が隠れていますが、ある時期にくれば3羽ともそれなりにタカらしくなります。そしてその成否は餌の供給具合にある訳です。

これで十分な餌がなければイヌワシのようなことが起こるかどうかは分かりませんが、かなり残酷な結果になると思います。

不必要な観察圧力によってサシバにストレスがかかり十分な補食を雛に与えられなくなる可能性もあるわけですから、繁殖期の観察は特に注意が必要でしょう。

そしてこの雛が巣立ち若になります。

これが6月の終わりから7月の初めくらいです。今年の観察対象は3羽とも巣立ちました。

中々3羽並んでいる写真撮れませんが一番子と二番子が並んでいます。こんな風景は繁殖地なら見ることが出来ますが、さすがに数十羽のサシバが並ぶ様は繁殖地でも見たことがありません。

ちなみにこんな接近戦はまず巣の近くで撮れません。巣は高い場所にあり近寄ろうにも実は無理な場合があります。高い場所にある故にそれなりの距離をとらないと仰角が適切になりません。

接近戦を望むなら狩り場でじっと静かに気配を殺して相手にストレスを与えずに待つのが吉となるようです。野鳥撮影の原則ですよね。

それで北関東あたりで生まれ育った雛が何の因果か最後に九州まで行って集まるようです。(北関東のサシバは白樺峠は行かないでしょう)

この個体はどこで生まれたかは分かりませんが、管理人達が観察した若も無事にここまでたどり着けたかどうかと思うと感慨も一入です。

この若の群れの中にいるのではないかななんて期待しますが、確かめる術はありません。

現実問題として北関東あたりではワタリの開始が早いようなのでとっくにここを通過してしまっている可能性が高いのですが、沢山の若の姿を見ることが出来れば確率的には若の生存率が高いと思えます。

この繁殖の時期のずれは地域差がありますが、稲作の時期と絡んでいるだろうと思いますが子細な調査をした訳では無いので当て推量です。

暇とお金があれば稲作の時期と移動の時期との関係性の調査をしてみたいと思いますが、1人2人で出来る話ではないですね。

ざっと簡単に春から秋にかけてのサシバの動きを見てみましたが、来年も同じように繁殖が滞りなく行われるか・・・それが管理人達のここ数年の大きな関心事の一つになっています。

ワタリのメカニズムとか色々解明されていないこともあるのでそれも興味深いですね。そしてそのうち宮古島や越冬地などにも行ってみたいとも思います。

飛び際が生き際? サシバが里山にやって来た・・・Part10

先ほど飛び立った若が巣の付近を飛び回ります。

飛んでいる姿はぱっと見、親と区別が付きません。飛び方がそれほど違うということは無いようです。

親の鳴き声に鳴き声で応えているようです。

親は頻繁に飛び回ります。飛んでついてこいみたいな感じなんでしょうか。

夕方までに三番子が飛び出すか待っていたのですがどうも今日は無理なようです。三番子の巣立ちを期待して宿へ。

翌日は朝5時30分位から待機しました。この時期は夜明けが早いですからすでに十分な明るさ(と暑さ)になっています。

オスの親はすでに飛び回っていました。大分羽が痛んでいるようです。それともこれから換羽するのでこんなもんなんでしょうか。

巣のある森の中から三番子らしき声が聞こえてきます。巣の位置からは大分離れた場所に移動している感じです。出てくる場所が予想出来ません。ことによると地上から目で見える場所ではないかもしれません。

暫く観察していたのですが、声ばかりで姿が見えません。

一旦宿に朝食を摂りに帰ります。

朝食後、戻ってくると昨日飛び立った若かどうかは分かりませんが若が木に止まっていました。

かなり距離があるところで場所も高いので近寄ることは出来ませんが、若であることは確認出来ます。

親は昨日に続き精力的に飛び回っています。

視線を横に向けて何かを見ています。

するとオスメス番で飛翔し始めました。

空を飛んでいるモノですから1つのフレームにこれだけの大きさで入るというのはあまりあることではないと思います。子供たちに対するデモンストレーションなんでしょうか。

そう言えば、森から声が聞こえません。

昨日若が止まっていた木を見てみると・・・

若が2羽止まっていました。

ことによると三番子が巣立ったのかもしれません。

そう思っている内に、空にサシバ達が飛び出しました。

撮影はさておき、何羽飛んでいるかの確認です。

「左に3羽、右に2羽、合計5羽飛んでいる」

管理人たちは取りあえず5羽の飛翔を確認することが出来ました。個体の識別は無理ですが、まあ、状況からすると目出度く3羽の雛が巣立ったとみて良いと思います。

管理人たちが朝食を摂っている間に三番子が飛び立った・・・そんなこともあるのでしょう。

それにしても親の飛翔は随分と接近して飛んでいました。

サシバはワタリの時なども群れて飛びますがこんなに近くに寄って飛ぶことは無いように思います。この時期ならではのことなんでしょうか。

それと口を大きくあけて啼きながら飛ぶこともこの時期は多いようです。いつでしたか霧の伊良湖岬で霧の中にサシバの声が頻繁に聞こえたことがありますが、集団で移動することの多いサシバにはこのような行動がよく見られるのかもしれません。

朝は結構慌ただしかったですが、サシバ一家の無事な姿を今年も見ることが出来たようです。

他のエリアのサシバ達も気になります。

別エリアの大分くたびれた感じのメス。羽が結構痛んでいる感じです。

しかしこの時期は休んではいられません。餌に狙いを定めて身をかがめて・・・

いい飛びだしでした。

この時期はこのような光景によく出くわします。

追記:
この個体を見たときお腹の模様の感じから若ではないかと思いました。今年孵った雛ではないかもしれませんがかなり若い個体かもしれません。生育段階毎の外見の変化の様子は興味深いものがあります。

巣の位置を特定して継続して観察するとなると管理人たちは週末しか時間が取れないので複数の場所の観察は難しいのですが、それでもある程度巡回している感触からすると年々歳々個体が減ってきているように感じます。

なんとか今年ここで生まれた若たちができるだけ多く戻って来て空いているエリアを埋めて欲しいものだと思いながら、撤収と相成りました。