巡り会い再び・・・サシバの里 2019 Part3&Part4

3月30日 土曜日。

今日は逢えるだろうか、そんな思いを胸に朝の7時15分、サシバの里に向けて出立。

途中事故渋滞などの影響もあり、到着は10時50分頃。

ご覧のとおり田圃状態は先週と殆ど変わりません。気温は先週より少しは暖かい感じがします。

さて、いつものコースを巡回してみましたが、先週と同様にまるで姿を見ません。

ワタリの速報ではかなり数が出ているので期待していたのですが、出足が遅いのかと感じました。

実はここ2シーズンくらいは同じコースばかり巡回していたので、今日は違うコースを回ってみました。

今までのコースをIコース、違うコースをSコースとします。

併せて大体10から12くらいのサシバの縄張りと思える区画を回ることになります。

1度目のIコースは坊主でしたが、Sコースに入るなり、電柱サシバを発見。取りあえず一回りと言うことで写真は撮らずに移動。

するとSコースの方で4エリア位でサシバの姿を確認。

特に、コースの最後の方のエリアでは番と思われる2羽のサシバを確認。

こちら側は既にワタリは終わりかけている感じです。地域によって差があるのかもしれませんね。

リターンして今度は少しシャッターを切ってみました。

まだ営巣するに至っていないようですが、取りあえずその姿を確認することが出来ます。

追伸:
写っているのはメスでした。Sコースの方にもメスが入っていましたね。

Sコースの方はオスが既に入っている感じです。メスの姿が見えません。

1カ所で番と思われるサシバを見たのですが、写真に収めることは出来ませんでした。従ってオス同士の縄張り争いなのか番なのかの判断は付きかねます。

相変わらず従来のIコースはサシバの出がありません。

15時頃キャンプ場の近くのスーパーマーケットで買い物をしてキャンプ場へ。

本日はオートキャンプ那珂川ステーションです。

今日はテント張りはせずにロッジを借りました。荷物を減らしたいのと夜半から雨が降るとの予報が出ていたからです。

キャンプ場は快適でした。今度は河川敷の方のフリーサイトにテントを設営してみたいと思いました。

3月31日 日曜日。

翌日は今まで出が無かったIコースからようやく初見参です。しかもメスです。

続いてIコースからもう1個体。こちらはオスでした。

電柱サシバなので少し近づいてみました。こちらに眼をくれています。こうして見るとカエルや蛇を食べていてもやはり猛禽の面構えですね(笑

中々良い飛び出しを撮らせて呉れました。

狩りをするかと期待したのですが、さんざん管理人達の回りを飛んで何処ともなく視界から消えていきました。

こうして枝止まりしているサシバの表情はワタリでは見ることが出来ません。こんな何気ない姿が段々と日本から消えていくのはとても淋しい気がしてなりません。

番らしいサシバがいるSコースにもどり少し距離を置いて観察することにしました。

狩りに成功したようですが、遠すぎて写真にはなりません。

この場所は距離がありますが、観察にはむしろ向いている気がします。視界が広く取れるのでサシバの動きがよく分かります。写真には不向きでも観察に向いている場所もありますね。

求愛給餌にはまだ至らないようです。ただ、もう1羽がメスかどうかが今ひとつ確認出来ません。まあ、来週来てみればもう少しハッキリするかなと思います。

2日間で10から12エリアの内、6つ(個体数は7)位のエリアでサシバが確認出来たようです。

このエリアのうち古巣があるのが3つあり、そこに新たな番が入っていないとすれば、6~7割くらいは埋まっている感じです。

一度古巣になってしまうと次の番が簡単には入らないようです。サシバの縄張り意識がどれほどのモノか分かりません。激しい縄張り争いをしている姿は見たことがありません。

ただ、昨年松之山で見たようにクマタカに対しても怯むことなく向かって行ったり、カラスに対して威嚇したりしていますから、そんな気弱なタカではないような気もします。

この地域はサシバの繁殖地としてはかなり密度の濃い場所なので縄張りのバッティングも起こると思うのですが、そのあたりの調整は地形が巧みにパーティションを作って防いでいるのかもしれません。

サシバのいそうな場所がなんとなく見えてくると、隣のエリアとかち合うような場所にはあまりサシバいない感じがしています。

実際管理人の実家の方がよほど田舎なのですが、大きな灌漑用水で開けた田園地帯では一度もサシバを見たことがありません。まあ、時期の問題もあるかもしれませんが、ゴールデンウィークには必ず帰郷していますから、全く見ないと言うことは、全く居ないと言うことではないかと思います。

なんとか春のワタリも進んで、来週は更に密度が濃くなっているかもしれません。ただし、動き自体は渡った直後の方が、頻繁に餌取りをするので観察は容易なんですけどね。

次の段階としては巣の補修、巣作り、求愛給餌、交尾、産卵、抱卵、孵化とうまく繋がっていくことを願うばかりです。

そんな期待を抱きつつ、昼に撤収と相成りました。

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