白樺峠 2015 Part3

ハリオアマツバメが中々手強いです。あの後正面から飛んで来たことがありました。

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わずかですが目が入っています。正面から結構近くに寄って来たのですが、近ければ近いで相対速度が速くなり撮影が困難になります。それでも連写しまくりでなんとかと言った感じです。

タカ以外も少し撮れたものがあります。

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ノビタキですが、これも高い木の上でかなり遠いです。

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これも証拠程度ですが、ホシガラスのようです。一瞬の出来事だったのでこんな程度しか撮れませんでした。

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イスカが群れて二日続けて出ていました。最初は霧がかかっていて写真になりませんでしたが、次の日はご覧の通りの晴天で、青空をバックに赤い色が中々綺麗です。

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イスカのメス。イスカが出てきた時はかなり盛り上がりました。頻繁に飛んでくるハチクマよりこっちの方が一瞬ですが盛り上がったかもしれません(笑

鳥の締めくくりはやはりタカ柱ですね。色々なところでタカ柱が立つのでしょうが、白樺峠ならではと言ったところでしょうか。空が白いのが難点でしたが。

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いろいろあった三日間でしたが、それなりに堪能したと思います。速報の数と観察・撮影した実感は必ずしも一致しませんが、現場に来ればなにがしかのお土産はあると思います。良い景色と良い空気、秋の爽やかさを感じるだけでも来る価値があるのではないでしょうか。

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白樺峠 2015 Part2

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タイワンチョウゲンボウのメスだそうです。許可を得てベットとして飼育されている方が来てましたが、峠の上ではかなりの人気者でした。昨年もいましたが、元気そうでなによりです。

さて、ともかくサシバが撮れない。そんな感じです。かろうじて撮れましたが、かなり遠いです。

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今年は春サシバを撮ってきたので、それに比べるとなんと存在の遠いことか。あんなに身近に感じたのになんて冷たいんだ・・・少し恨み言を言いたくなりました(笑

その中で本筋ではないのですが、ツバメの渡りもかなりありました。おそらくハリオアマツバメではないかと思われるモノもいました。

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どうでしょうか。何せ遠くて早いので管理人の腕と機材ではなんともこの程度が限度なのですが、ヒメアマツバメでもなく、アマツバメでもなくと言った感じではあります。

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ハチクマは相変わらず良く飛んでいます。

・・・続く

白樺峠 2015 Part1

今年も19日から21日の三日間、白樺峠に行ってきました。昨年は予定を変更して好機を逃しましたが、今年はどうでしょうか。

渡り調査の数字は転用を遠慮下さいとあるので、こちらのサイトを参照して下さい。

管理人が行ってきた三日間は最初のピークと比べても遜色ないくらいには飛んだようです。平均からすると今年はかなり出足が早いし、加えて数も去年よりは飛んでいるようです。特にハチクマが好調のようで、実際、現場で観察していると、近くではサシバよりハチクマの方が多かった印象です。サシバは数は出ていますが、どうも峠からはあまり見えないところを飛んでいったようです。21日は特に数ほど飛んだ実感はありませんでした。

それは写真にも出ています。ハチクマの写真は結構撮れたのですが、サシバさっぱりと言った感じでした。今年は春サシバを堪能したので、写真の方はそちらではそこそこ撮れたのですが、秋の渡りは残念と言った感じです。

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天気には三日間恵まれたのは何よりでした。人出もかなり多く、撮影の場所取りと駐車場を近くに確保するために早朝からかなり多くの人達が出ました。六時を過ぎると前のベンチはだいたい埋まっていたようです。

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少し珍しい白色型。サシバと違ってハチクマの色はバラエティに富んでいてこれはこれで飽きないですね。

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現場でも今日はハチクマデーの声が上がるくらい、ハチクマが良く飛んでいました。

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こちらは一転して不人気なノスリ。ノリちゃんだと言って向けていたレンズをしまう人も結構多いですね(苦笑
どうも、猛禽らしくないのが不人気の原因なのでしょうか。

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尾翼のないハチクマです。どうしてこうなったかは定かではありませんが、結構器用に飛んでいました。次が生えてくるかどうか分かりませんが、なんとか渡っていけるのでしょうかちょっと心配ですね。

・・・続く

白樺峠 Part5 ワタリあれこれ

管理人がタカのワタリに、嵌まったのは2010年10月2日からです。このときのブログを読み返してみると、本人曰く、「ビギナーズラック」とちゃんと弁えているところが、奥ゆかしくていいですね(笑

実はこの年の5月には三番瀬でソリハシセイタカシギにも遭遇しているのです。この年で一生分の探鳥の運を使い果たしてしまったのではないかと本気で心配しましたが、そんなこともないと思っています。

さて、タカのワタリですが、今でも撮影することがメインなのですが、いつの頃から最後に南に飛んでいくときに、「さうよなら、又来いよ」と心の中で念じるようになりました。時には声に出して、手を振りながら「さようなら」とやることもありますが、どうも中年親父ではあまり様にならないようです。

旋回を重ね高度を上げ、最後にすーっと流れていくように去って行く。一体いつ頃から繰り返されているのか分かりませんが、とかく別れというモノは感傷的になりがちです。毎年秋になるともぞもぞするのはこの感傷的な別れを忘れられないからなのかなと自己分析していますが、どうでしょうか。

それと雲海の中を編隊を組むようにサシバが渡っていくシーンも良かったですね。これは撮影は不可能でしたが、フィールドスコープでじっくりとワタリを観察することが出来た時はかなりの感動モノでした。

まあ、年齢を重ねると感動したり感激したりということが少なくなっていくように感じます。それを何とか増やそうとせっせとこの時期になるとタカのワタリを追いかけているのでしょうか。まあ、生きとし生けるものが愛しく感じる年齢になってきたこともあるのでしょうが、生命のダイナミズムに触れることは、理屈抜きに惹かれるモノがあるような気がします。時に生命のダイナミズムは残酷な場合もあります。でもそれは生命の連鎖の中で必要な訳で、それを否定することできないでしょう。

本来、自然というのはあまり生き物に優しくない場合があります。だけど、自然を破壊すると生き物は生きていけない。まあ、厄介な相手ではあります。考えてみれば、サシバやハチクマだって渡らずに生きて行けたら実はその方が楽でしょう。でもそれを自然が許さないと見ることもできるのではないでしょうか。

渡らない鳥たちもいますからその存在を考えると、ワタリを必要とする鳥たちは随分と自然から不公平な扱いを受けていることになります。でも、人間と違って不満を口にすることなく、そのリスクを淡々と受け入れて、生命をつないでいる訳です。

思えば、大抵の観察者や撮影者が好きな夏鳥のオオルリ、キビタキ、サンコウチョウなんてのも渡り鳥です。ワタルが故の希少性も人気の一因でしょうが、管理人的にはこれらの鳥たちに惹かれるのは、ワタリのリスクを背負っていて、それがなんとも言えない、切なさを醸し出しているからではないかと勝手に考えています。

危険を背にして渡って行く。考えてみればなんとも不合理な気もしますが、鳥のワタリも無くなってしまうような世界になったら、人間もまともには生きていけないような気もします。

まあ、理屈は抜きにして来年も、再来年も、可能な限り、ワタリを見たいですね。

白樺峠 Part4 ワタリも色々

白樺峠でタカのワタリを観察・撮影となると、どうしてもサシバやハチクマがお目当てになってしまいます。それは普段見ることが出来ないからなんだと思うのですが、でも普段よく目にしてるタカも渡って行く場合があります。例えばノスリ。

とノスリの写真を探したのですが、これがなんと無い。確かビデオは回した記憶があるのですが、写真が一枚もない。結構飛んでいた記憶があるのですが。まあ、「又ノリちゃんかぁ」なんてため息付いている人達も結構いたりして、管理人もノスリだからまあいいかぁなんて思ってしまったのでしょうか。自問自答すると・・・分かりません(苦笑

ビデオの方では撮っているのでそれをそのうち見てもらうということにして、タカではないですが、エゾビタキもいたんです。遠いですけど。

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そして何とサメビタキもいました。

正面からみると

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横からみると

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これでコサメビタキがいれば良かったんですが、さすがにそうは問屋が卸しませんでした。

そして結構驚いたのがアサギマダラがいたこと。ここは標高約1700メートル。鳥たちがワタルなら分かりますが、なんせ蝶々ですから。こんな高いところまでワタリにくるんですね。サシバやハチクマもびっくりと言ったところでしょうか。

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実際目の前をひらひらと渡って行きました。結構唖然としましたね。今冷静に振り返ると、これが今回のワタリで一番驚いたことだったような気がします。

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そうそうツバメも結構渡っていきました。なんとか針が見えないハリオアマツバメのシルエットを撮った言う感じです。それにしてもこの手の小さいヤツを撮るのは本当に難しいですね。

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そういえばツミも結構渡っていったのですが、これも写真が無い。うーん、ビデオもあるかちょっと確認しないと分からないですね。小さくと早くて、なんか突然出てきたような記憶があるので、腕が付いていかなかったんでしょうね。

そうそう驚くと言えば、ワタリではないですが、クマタカも出現しました。本当に申し訳程度の証拠写真ですが。

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こうしてみると今回の白樺峠遠征はそれなりに盛りだくさんだったなぁと思います。これで結構ビデオもかなり撮っていますから。まあ、こちらの方は編集が結構大変です。飛翔シーンを細かく切ってダイジェスト版を作っているところですが、結構な量になりそうです。まあ、似たようなシーンが多いので、そのうち総集編的にまとめたいと思います。

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さて、来年の話をすると鬼が笑うなんて昔の人はいいましたが、又是非とも来年も行きたいですね。来年と言わず毎年欠かさずこの時期に行っていればそのうち好日に当たると信じて懲りずに行きたいですね。