里山の夏・・・サシバの親子達のその後 Part15 & Part16

今週末は田舎に帰るのでその行きと帰りに里山に寄ったのでナンバリングはPart15、Part16となりました。そしてさすがに「里山の春」とは言いがたい季節になり、雛も巣立ったので「里山の夏」としました。どうでもいいことですが、ケジメといいましょうか、区切りですね。

さて稲穂の伸び具合はかなりのもので梅雨明けはしていませんが、夏真っ盛りと言った陽気になってきました。

そんな中、巣立ちを果たしたサシバ親子達のその後が気になり、短い時間ではありますが、両日に渡って訪れることになりました。土曜日の朝、到着後すぐに目に付いたのは・・・

逆光で距離もありますが、黒い虹彩、お腹の縦縞模様などから幼鳥であるのが一目で分かります。身構えもだんだんタカらしくたように感じます。身も詰まってきたのでしょう。しかし、暫く観察していても自ら餌を獲る素振りはありません。

親の方は管理人達には目もくれず飛んで行きます。しかし幼鳥はそのようなことはありません。中々幼鳥の飛翔シーンは撮れないですね。

換羽前なんでしょうか。かなり羽がスカスカです。

それでもたまにおぼつかない足取り(羽取り?)で幼鳥が姿を見せます。電線に載ろうとしてコケそうになります。

羽をひろげたところを見ると羽の痛み具合が親に比べて殆どありません。これから換羽するような感じではないですね。幼鳥の方が渡る時期は早いと言われていますが、親鳥の換羽の時期と関係があるのでしょうか。

この両日はよくオスを見かけました。メスもいるにはいましたがあまり飛びません。

暑いせいか口をあけて飛んでいます。南洋系のタカとは言えこの暑さはやはり堪えるのでしょうか(笑

先ほどの幼鳥と比べると羽が随分と痛んでいるように見えます。痛んでいると言うよりは換羽の途中といった方がいいのかもしれませんが、やはりワタリの時期がずれるのはこの羽の所為のような気がします。

すでに巣立ちをしていますから巣は空っぽです。ですが巣の近くで親子達は暮らしているようです。気がついたのが遅くて写真には撮れませんでしたが、土曜日は朝方上昇気流にのって滑翔の練習を親と一緒にやっているかのようでした。

日曜日、子供達の啼く声はよく聞こえたのですが、飛び立つことはありませんでした。時間が少し遅かったかもしれません。いずれにしても親は子供達を誘導するかのように時折飛び回ります。親が餌を咥えて飛んでいるとこを見ませんので餌自体は森の中で捕獲しているのかもしれません。

別場所で観察していたら四羽から五羽のタカ柱を見ることも何度かありました。この時期はミニタカ柱が立つことがしばしばあるようです。まさに秋の予行演習ですね。

さて、そうなると一旦は区切りをつけたつもりのサシバの観察ですが、「里山の夏」バージョンも考える、つまりワタリ時期の確認です。

ただ暑さが・・・まあ、田園を吹き抜ける風は都会と違って心地よいですが大概は日除けもない場所での観察ですからね。逡巡してしまいますが、このまま秋のワタリまで見届けてやりたいと言う気持ちは日に日に強くなって来ました。

さて、さてどうしたものかと思案しながらの撤収と相成りました。

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