年の瀬です・・・浮島湿原(あたり) Part6

先週の日曜日は朝だけの「機動観察」でしたが、今週は土日滞在する「滞在観察」になります。横浜からですと夕方遅くなるといろいろと大変なので管理人達はお泊まりで出張ることが間々あります。

メリット、デメリットありますが、体力的、時間的なことを優先するので泊まることにしています。デメリットは勿論費用が掛かることです。それでも往復の燃料、高速代、移動にかかる時間、手間を考えると泊まった方が楽ですね。特に年末は道路も混みますので尚更です。

滞在観察となると1日が長いです。朝は夜明け前から、夕方は日の入りまで。ですからこの時期は寒いですが、日中の時間が短いので観察時間も短くなります。

さて、起床はこの時期ですと4時。出発は4時30分。途中少々買い物をして到着は6時20分頃。夜明けまで30分近くあります。

まずもって寒い。ご存じの方も多いでしょうが、気温が一番下がるのは夜明け直前です。今日は先週と違って風は弱いですが、気温そのものは低いようです。

追記:後日調べたらこのあたりの最低気温は氷点下4度くらいでした。

霜が降りると言うよりは凍っています。

連れ合いがサンドイッチを作り、現地でお湯を沸かしてコーンスープで朝食となるのですが、その時外に出しておいたおしぼりが15分位の間に凍るのです。勿論、厳寒の地方からみれば大したことないと思われるでしょうが、野鳥を見るために夜明け前からわざわざこの寒い中に出張ってくるのだから、管理人達も相当な物好きだと思った次第です。

太陽の出る方向(東)を背にする位置に今日はシフトしてみました。ここらあたりは殆ど観察者がいませんが、先週はここで待機していて東の方に飛んで行きましたので再度確認の意味をこめて観察となりました。

当たりはなく今回はこちらは外れのようでした。

完全に陽が上がってから今度は真向かいの西側に移動。こちらは点在しながら観察者・撮影者が散らばっています。朝方は逆光なので少し陽が上がるのを待ちました。

広い葦原です。どこに何が出るか、当たり外れもあるようです。人が多く集まっている場所もあるし、そうでない場所もあります。写真がメインだと背中を南側に向けていた方が終日順光になりますので、やはりそのような場所は人が多いです。ですが、人が多いことのメリット、デメリットもやはりありでしょう。眼が多い方が見逃しは少ないけど、多くの人と機材は猛禽などの警戒心を高めるかもしれません。

管理人達は状況に応じて場所を変えてみることにしたのです。以前は決まった場所に終日陣取っていたのですが、猛禽達の動きを見ているといろいろな角度から観察してみたくなったからです。

最初に写真に収めたのが、カラスにモビングされているハイイロチュウヒのオスでした。バックショットになりましたが、姿を見ることは出来たようです。

とは言え、後は遠い写真ばかりでしたね。

この辺りはタゲリもいます。陽の向き加減が少々悪いですが、比較的近くに寄ってくるので写真を撮るにはあまり苦労はないでしょう。

肝心のハイイロチュウヒのオスですが、時折姿を見せてくれるのですが、やはり遠い。今日はここの場所も外れのような感じがしてきました。

ここでよく見かけるツートンのチュウヒと普通のチュウヒ。

タゲリ飛翔シーン。

そしてようやくハイイロチュウヒのオス。

突然近くに出てきたのです。神出鬼没とはこのことです。どこに居たのか、さっぱり分かりませんでした。

比較的近いので焦点距離の長さが逆に仇になります。ともかくファインダーに被写体を捉えるのが難しいです。

こちらを睨んでいる表情を捉えているのですが、ピントは後ろの葦に持って行かれてしまいます。このあたりの捌きが管理人にとっては非常に難しいですね。

こちらの気配を察したのか、短い時間しか狩りをしないで飛び去ってしまいました。狩りを始めた時は近くてこれは絶好の機会だとほくそ笑んだのですが、やはり警戒心の強い猛禽なのでしょう。観察圧力に弱いと定評のあるはハイイロチュウヒのオスですから、近ければ近いで逆にチャンスを逃すか可能性も高くなるといことなんでしょうか。なんとも気難しい猛禽であります。

後は、時折みせる姿は相変わらず遠いです。

ツグミくらいサービスしてくれたら嬉しいのですが、それは無理な話なんでしょうね(笑

さて、日の入りまで頑張りましたがこれと言った写真は撮れなかったようです。明日に期待して暗い葦原から撤収と相成りました。

・・・続く

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