夜明け前・・・浮島湿原 Part1

浮島湿原はすべて葦原の中である。

そして冬の猛禽観察は夜明け前から始まります。

冬の朝は寒いですが、夜明けの時刻は遅くなります。
それでも、本日は3時30分起床。3時50分の出立でした。

到着は5時40分。日の出の時刻は6時12分。
東の空は幾分茜の明るさを含んでいます。もうすぐ夜明けです。

気温は8度。

厳寒とは言いがたいですが、そこそこには寒いです。しかし風がないせいか堪えられないと言った感じではありません。

まず現場について驚いたのは・・・

観察小屋がきれいさっぱり無くなっていました。老朽化のせいかどうか分かりませんが、見通しは良くなっています。
しかしこれが本当にいいのか悪いのか、実際のところ疑問なところもあります。

現実には小屋の前にせせり出て三脚を置いて撮影する人が圧倒的に多かったので、小屋をなくして柵を設けた方が安全ではあると思います。
ことによると老朽化のせいではなくて、小屋の前から転げ落ちて怪我でもしたカメラマンが輩出したのが撤去の理由かもと案じましたが、まあ、栓の無いことです。

それで今回からは駐車場の方から観察するよりはこちらで観察することにしてみました。

だいたいの感じですと日の出の10分位前から塒立ちが始まるようでが、この日は気持ち早く始まった感じです。
葦原から次々と飛び立って行きます。もう塒立ちの写真は諦めて観察に徹することに決めました。とりあえずビデオは録音用に回しながらの観察です。

7、8羽飛びたったありでポツリ、ポツリと他のカメラマンが3人ほど来ました。皆さん早起きですね(笑
飛んで行くシルエットからチュウヒであることはなんとか確認出来ますが、色の識別などはかなり困難です。

それでも総計10羽程度の確認が出来たようです。前シーズンの実績から言ってこれだけいればハイイロチュウヒのオスも3羽くらいは混じっていると期待しても良さそうです。

写真はここでは撮りませんでしたが、明るくなってから場所を変えて三脚を出してみました。

少し遠かったですが今シーズン初のハイイロチュウヒのオスです。しかも青空バック。大概は光量の足りない時間帯で苦労しますが、たまにはこんなこともあります。だから、止められないんでしょうけど。

小さな体で弱々しい印象を持つハイイロチュウヒのオスですが、さすが猛禽。カラスにモビングをしかけられましたが・・・

それを威嚇して追い払い、逃げるカラスを追っかけて行きました。

ただし、残念なことにこのハイイロチュウヒこの後、とんでもなく高度を上げてまるで渡って行くが如く去って行きました。ことによるとここで越冬している個体ではなくまだワタリの途中だったのかもしれません。

その他普通のチュウヒも飛んでいました。

いろいろな野暮用もあるので本日は早めの上がりです。初のハイイロチュウヒのオスも拝めたことですから、気持ちよく撤収することが出来ました。

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
通知する
guest

0 Comments
oldest
newest most voted
Inline Feedbacks
View all comments