明けて翌日の朝。宿は現場から20分位のところなので朝は比較的のんびりです。と言っても5時起床、6時少し前には朝飯抜きで出立。
朝食はコンビニで仕入れます。管理人達のコンビニ優先順位は、セブン > ローソン = ファミマ > その他。
どのコンビニも大概そうですが、あるところには近くにあるが、無いところはまるで無い。まあ、当たり前と言えばそうですが、この辺りはセブンとファミマがあります。まあ、セブンが多いですね。
日の出少し前に到着。すでにコミミズクが飛び始めていました。機材をセットして最初のショットが6時28分。日の出3分前でした。
暗いし遠いしですが、昨日の続きか、とりあえず飛んでいます。
今朝は遠いですが、3羽確認出来ました。飛んでいる姿を見られるだけでもいいものです。
このなんとも言えない姿は見ている者を飽きさせません。ハイイロチュウヒもいいですが、この愛嬌のある姿は冬の寒い朝に出てきても見る価値はあると思います。
だんだん明るくなってくると映像もいくらか鮮明になってきます。ベストにはほど遠いですが、十分撮影も楽しめます。
コミミズクですからフクロウ科です。ワシ・タカ・ハヤブサとは違いますが猛禽類です。生息場所をチュウヒやチョウゲンボウ、ノスリなどと共有していますから食性もそれらに近い訳です。つまり葦原に住む小動物からすれば天敵です。でも豊富な餌場であると言うことは、その小動物にとっても住みやすい場所だということになるのでしょう。この辺りのバランスは中々厳しいものがあると思います。
小動物にとって生きやすい場所は、コミミズクなどの猛禽類にとっては餌場としては好適になる。これはどちらにとっても厳しいことだと思います。豊富な餌場は同じ食性の猛禽類達も増えてくる。餌をとりすぎれば餌が絶滅して自分たちの生存も脅かされる。餌の小動物も適当な間引きがないと爆発的に増えてやはり絶滅してしまうかもしれない。この辺りは自然界の絶妙なバランスが働かないと共存は出来ないということでしょう。
そんな柄にもないことを考えながらコミミズクの朝の狩りを観察していました。餌を獲った瞬間は葦原の中に隠れてしまうので見ることは出来ませんが、一度だけ獲物を掴んで飛び立つところを見ることは出来ました。
そんなこんなしているうちにハイイロチュウヒのオスも朝の狩りに出てきました。
コミミズク達が一休みしている所を過(よ)ぎっていきます。
ハイイロチュウヒのオスはどうやら1羽のようです。他の個体は別の場所に行っているようです。
それにしても今朝のコミミズクはよく飛びます。なんとかハイイロチュウヒのオスとクロスしないかとシャッターチャンスを狙ってみましたが、これはさすがに難しいですね。コミミズク同士なら近寄ることも間々あります。
よく見るとコミミズクが左に2羽、右に1羽留まっています。後はノスリやカラスです。チュウヒの類いはこのような場所に留まることはまず無いようです。
・・・続く